きっかけは、記者Gのひとことだった。
「なんか“P”のカスタムジャケットを自分で作れるサイトがあるらしいんだけど」
「本当ですか! じゃあなんか作ってみようかな」
携帯の着せ替えパネルといえば、パナソニック モバイルコミュニケーションズやソニー・エリクソンが採用して人気を博している。NECもN700iで初めて着せ替え対応を果たすなど、導入企業は増えつつある。
中でも、カスタムジャケット販売サイト「ReMOLDe」を運営するなど、ラインアップ拡充に意欲的なのがパナソニック モバイルだ。新機種「P901i」のサイトでは、「P-Jacket Creator」と名付けたページを用意。なんと、自分で好きな画像をアップロードして、世界で1つだけのオリジナル・ジャケットを制作できる。
オリジナルのジャケットを作れる――という事実にわくITmediaモバイル編集部。そのうち、自分で制作したジャケットの自慢合戦が始まる。
「見てこのジャケット、素人が作ったとは思えないデキ」
「いやいや、このジャケットを見てください、気品にあふれている」
「いやこっちが……」
「何をバカな!」
一触即発のムードが漂う中、記者Gが「コンテスト形式にして、第3者に審査してもらうのはどうか」と提案。これに同意した腕(センス)に覚えのあるITmedia記者たちが、オリジナルジャケットを提出することが決まったのだった。
ルールは以下のとおり。勝者は、初代「ITmediaカスジャケ王」の称号を得ることになる。
というわけで募集期間も過ぎ、早速集められた作品の審査に入る。
今回、ITmediaスペシャル審査員として、女IT戦士こと記者O、日頃彼女を監督する役割の鬼軍曹K(2004年1月23日の記事参照)、それに唯一デザインに明るく、まともなコメントが期待できそうなITmediaのデザイナーKGに作品の評価をお願いした。
聞き役は、筆者(新崎幸夫)が務める。なお、審査員には誰がどの作品を作ったかは知らされていない。また、審査に先立ちパナソニック モバイルにお願いして、特別賞を選定してもらった(後述)。
新崎 応募総数は13点です。では早速、最初の3枚を見てみましょう。
鬼軍曹 No.1は、携帯カバーを見るたびに腹が減りそうですね。いやなジャケットだ。
記者O No.2は、パナソニックにゴマをすろうという作戦ですね。案外「P」じゃないほうが面白かったかも。あえて「I Love N!」みたいな。
新崎 ……好き放題言わないでください。
デザイナーKG No.3は、バックが黒っぽいからジャケットとして合わせやすい。重要なポイントです。
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