次は室内編。まずは蛍光灯下から見ていこう。
蛍光灯の瞬きによる縞模様が出てしまったのは残念。色は悪くないが、全体にどんより感が残る写りだ。
白熱灯下ではどうか。
増感によるノイズは浮いているが、こちらも全体にどんよりした写り。鮮やかさとメリハリに欠ける絵だ。
ロウソクの光でも撮ってみた。
標準 | ナイトモード |
標準では思い切り増感して、その分シャッタースピードは早めになっている。ナイトモードでは増感を抑え気味にして、シャッタースピードも遅くまで引っ張っている。いずれにせよ全体にノイジーで、“無理に暗いところまで撮らないようにしている”という写りだ。
702NKがほかの端末と大きく異なるのは外部記録メディア。miniSDではなく、MMCの小型版であるRS-MMCを採用しているのだ。まだマイナーなメディアだが、製品にはMMCカード(SDカードリーダーで使える)として使うためのアダプタが付属する。
日本のカメラ付き携帯は、DCFというデジカメがメディアに画像を記録するための規格に則って、記録メディアに画像を保存する。702NKはDCFではなく独自のImagesというフォルダに日付のファイル名で入る。カードを介してPCに画像を読み込みたい人は知っておいたほうがいいだろう。
全体に、“まだデジタルカメラを作り慣れてないメーカーによるもの”という印象が残った。条件がいいときれいに撮れるが、ちょっと難しい環境下だととたんにクオリティが落ちる。初期のデジカメもまたそうだった。
日本の端末メーカーは、デジカメがいち早く普及した国が、いち早くカメラ機能搭載携帯を作ってきただけあって、撮影シーンによる写りの差がかなり減っている。またオートホワイトバランスの精度も上がってきた。ケータイの画質チェック記事を始めた頃に比べると、雲泥の差だ。
こうした端末と比べると702NKの写りは、素直ではあるけれど、もう少し進歩してほしいと思う。
それでもカメラ機能としてはシンプルで使いやすいので、普段は640×480のモードに設定し「近くのものは撮れない」(小物や料理の撮影は難しい)、「撮影条件によって写りの善し悪しに差が出る」ことを念頭に置いて、気軽に撮りまくるのがいいだろう。
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