ソニー・エリクソン初の「着うたフル」対応端末「W31S」は、強く音楽にフォーカスした端末だ(3月25日の記事参照)。その中で、端末の形状も大きく変わった。
同社製端末で初めてスライド型を採用。メインの操作キーからは伝統のジョグダイヤルが姿を消し、一般的な十字キーに変わっている。これらの変更にはどんな意図があったのだろうか。W31Sの開発陣に聞いた。
au向け端末では、音楽ケータイの走りである「C404S」から基本的に折りたたみ型を続けてきたソニー・エリクソン。W31Sでは、流行りつつあるスライド型を採用した。
「ポータブルオーディオに比べてW31Sが良い点は、大画面のカラー液晶で曲のリストが見られるとか、音量調節ができるところ。W31Sを使ったあとで、いわゆるポータブルオーディオを使うと、モノクロ画面にびっくりしたりするんです」
そう話すのは、製品の企画を担当した高橋映里子氏。この“音楽との相性”を考えた結果、折りたたみではなくスライドに変えたと言う。
「せっかく持っているカラーの大画面液晶を、音楽にもちゃんと使わせよう。となると、パカッとふたを開けて見るんじゃないよね、と」
W31Sには別途リモコンが付いているが、携帯自身を大きなリモコンとして使う──そんな利用法も想定している。右の写真で高橋氏が装着しているのは、W31Sに合わせてソニーから発売されるネックストラップ型のヘッドフォン「DR-NX1SF」。カラーもW31Sにそろえており、携帯に直接つながる平型コネクタを採用した。
音楽機能の使い勝手以外にも、スライド型には操作が簡単だというメリットがある。
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