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» 2005年04月21日 11時54分 公開

3強が競う端末シェア、NECはシェア落とす

国内携帯メーカーの端末シェア争いは、2強から3強へ。ボーダフォン端末に強いシャープ、au端末に強い三洋電機の躍進が目立つ。

[吉岡綾乃,ITmedia]

 MM総研は4月20日、2004年度通期(2004年4月〜2005年3月)の国内携帯電話出荷状況の調査結果を発表した。総出荷台数は前年度比12.2%減の4397万台に留まっている。

 メーカー別シェアは前年度と変わらず1位NEC、2位パナソニック モバイル、3位がシャープ。次いで三洋電機となっている。この順位は変わらないが、シャープがNECとパナソニックを猛追。トップ3の差が縮まっている。

安定した人気のパナソニック、カメラと液晶で人気を得たシャープ

 シェア1位のNECは8期連続のトップだが、出荷台数は前年比で29.8%減、シェアも4.6%下がっている。2位のパナソニックモバイルは、出荷台数こそ2.8%減だがシェアは1.7%増で、NECとの差を1.3%まで縮めている。MM総研では「特にFOMA機種のP900i、P901iが着せ替えパネル『カスタムジャケット』で支持を集め、携帯電話のデザインに敏感な女性ユーザー層の新規獲得に成功した」と分析している。

 出荷台数、シェア共に大きく伸ばしたのがシャープだ。FOMA端末の「SH900i」「SH901i」、ボーダフォン向け機種で3G端末の「902SH」「802SH」、2G端末の「V602SH」「V402SH」など人気機種を揃えた。とくにボーダフォン向け端末は売れ筋の大半がシャープ製という状態。MM総研では「NTTドコモ向け、ボーダフォン向けのいずれの端末も、内蔵カメラと液晶画面の質の高さで、高い評価を獲得した」としている。

 4位の三洋電機も前年度比で出荷台数4.4%増、シェア1.5%。前年度7位から躍進している。三洋電機はNTTドコモ以外の携帯3キャリアに製品を供給しており、とくにau向け端末が好調だったのが要因だ。

メーカー 出荷台数 出荷前年比 シェア シェア増減
NEC 817万 -29.8% 18.6% -4.6%
パナソニックモバイル 760万 -2.8% 17.3% 1.7%
シャープ 628万 11.0% 14.3% 3.0%
三洋電機 424万 4.4% 9.6% 1.5%
東芝 353万 -17.1% 8.0% -0.5%
ソニー・エリクソン 346万 -16.8% 7.9% -0.4%
三菱電機 331万 -19.3% 7.5% -0.7%
富士通 328万 -2.1% 7.5% 0.8%
ソニー・エリクソンの「premini」や、三菱電機の「Music PORTER」は話題を呼んだが、企画端末ということで出荷台数はそれほど伸びなかった。preminiの後継機「premini-S」「premini-II」も、初代機ほどの支持は得られていない。富士通は指紋認証機能搭載機やシニア向けの「らくらくホン」などが好調だった

 2005年度の携帯出荷台数は、対前年比1.7%増の4470万台とMM総研では予想する。ドコモ、ボーダフォンユーザーの2G端末から3G端末への買い替え需要が中心になるという理由からだ。加入者数は「2005年末に2Gと3Gの構成比が逆転し、3Gが約55%に達する」「2006年度に3Gへの移行がさらに進み、加入者数の約75%を占めるまでになる」としている。

 ナンバーポータビリティ制の導入や、事業者の新規参入などによって、2006年度には3Gの移行がさらに進みそうだ。2006年度の携帯市場は前年度比7.8%増の4820万台になるとMM総研では予測している。

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