NTTドコモの「premini」シリーズの新機種が登場した。「クール&エレガンス」を指向した前機種の「premini-II」に比べ、カラフルかつ優しさをコンセプトにした2色のコンビネーションカラーを選択。有効画素数130万画素のCCDカメラとQVGA液晶を搭載するなど、機能面ではpremini-IIを引き継いだ。
発売時期は、5月末から6月下旬。価格は未定だが、ドコモは「premini-IIを目安にする」としており、新規で2万円前後になると見られる(1月24日の記事参照)。
preminiシリーズでは、小型でも押しやすいキー形状を目指している。premini-IISではpremini-IIと趣向を変えて、立体的なキーを採用した。
ドコモはpremini-IIのキー形状でも、押しにくいということはなかったのだと強調する。
「ただ、見た目としてはきれいだが“小さく見える”という声があった」。premini-IISではキーの面積を広げ、“押しやすそうだし、押しやすい”というスタイルを実現しているという。
機能面では、多くをpremini-IIから受け継いでいる。130万画素のCCDカメラや、1.9インチのQVGA液晶は前機種と同様。撮影画像再生時に、メールキー長押しでメール画面に移行できる「簡単i-shot送信」機能も継承している。文字入力はPOBoxだ。
ATRAC3の音楽再生に対応しており、CDからリッピングした楽曲や、コンビになどのマルチメディア端末、およびエニーミュージック対応端末でダウンロードした楽曲をメモリースティック DUO経由で移動し、再生できる。音楽を聴きながら、メールやiモードを利用するといった操作性の配慮もなされている。
興味深いのが、石油でなくとうもろこしを主な原料としたプラスチックを採用したこと。ドコモはかつて「とうもろこしプラスチック」携帯を試作したとアナウンスしていたが(4月21日の記事参照)、ドコモが商用リリースする量産製品として初めてこのプラスチックを搭載してきた。
ただし、実際に使われたのは端末全体のごく一部にすぎない。具体的には、「本体側面のマクロ撮影切り替えスイッチ」がとうもろこしプラスチックだという。
「本格採用するには課題も多い。世の中の方向性として取り組むべき課題をクリアにしつつ、課題がある中でのトライアル」(ドコモ)。耐久性などは通常のプラスチックと比較して遜色ないとした。
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