「もっさり」に切り込む長期ロードテスト「W31T」 No.3

» 2005年07月06日 11時39分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 長期ロードテスト全般に、読者の方々からの質問で目立つのは「動作がもっさりしてませんか?」というもの。最近では、ドコモの端末がFOMAになって“激しくもっさり”してきただけに、関心も高いのだと思います。なんといっても、買ってみて一番後悔するのがここですしね。

 「多少もっさりしていても慣れます」なんて人もいるようですが、筆者は操作に対するレスポンスが悪いのは全然ダメ。では今回の東芝製「W31T」はどうでしょうか。

 結論からいえば、W31Tではもっさりはほとんどありません。敢えて挙げるなら、

  • 待受画面からメニューを立ち上げたときに画面表示が遅れる。
  • メニュー内からクリアボタンでメニュー一覧に戻るのも遅れる
  • メールボタンを押して、画面が切り替わるのに一瞬待たされる。操作も待たなくてはいけない
  • 待受から上下キーで表示されるメニューで、カーソルへの追随が遅い

 程度です。こんなにあるじゃん! とは言わないでください。これはかなり厳しい見方だと思います。敢えて言えば一瞬遅れるといったところ。N、P、D、FのFOMAや、C4xx、C5xx時代のau端末に比べると快適この上ありません。

 au端末は、使用しているQualcommチップセットのCPUが遅かったために、レスポンスという意味では苦労を重ねてきました。古くからのユーザーであれば、au端末の“もっさり具合”には辟易していたことでしょう。しかし2003年冬のA5500シリーズから、CPUコアが世間並みのARM9に変わり(2003年10月6日の記事参照)、WIN端末ではクロック周波数もアップしてきています。遅さが目立つFOMAに比べると、最近のau端末は“キビキビ派”が多いのは事実です。

メニューがらみで操作がもたつく理由はグラフィカルな構造になっているからでしょうか。W31Tは複数のメニューを選択できますが、アニメーションなどが少ないものを選ぶと少々メニュー周りの体感速度が向上します。プリインストールされているものでは、こちらのメニューが速い印象でした

もっと個別に見ていくと

 さて“もっさり”を、もっと細かく評価していきましょう。いただいた質問の中で多かったのは、EZwebのブラウザ(Openwaveブラウザ)とPCサイトビューアー(Operaブラウザ)の動作レスポンスです。

 EZwebブラウザはW31Tから、BREW化していることもあるので気になっている方も多いのでは(6月21日の記事参照)

 こちらも結論からいうと、キビキビの部類に入ります。特に「EZトップメニュー」は通信を行わずに表示することが多いようで、かなり表示は早いです。Openwaveのロゴも表示されずに起動します。最初に表示されるFlashのメニューのレスポンスが悪いのは、au端末すべてのお約束。ではテキスト主体のページはどうでしょうか。

 正直なところ、意外なほど快適でした。他機種と変わらないといいますか、ムーバで見るiモードページ並みといいますか。W31Tでは「EZキー」と「メールキー」がページ送りに設定されている上、十字キーの反応も軽快。スクロールもついてきます。

 ちなみにBREW化されたといっても、BREWのゲームのように「中断」はできません。ついでにW31Tでは「EZナビウォーク」のアプリも中断できなくなっていたのはショックでした。

 ではPCサイトビューアーのほうはどうでしょうか。こちらも起動も待ち時間が短く、操作に対するレスポンスも高速です。通信には当然時間がかかりますが、AIR-EDGEと比べればはるかに高速です。気持ちが良いのは、ページ読み込み中でも、「アクション」「メニュー」といったボタンに対する操作に反応すること。これならば使っていてイライラすることはないというのが印象です。

 実は、筆者は東芝製端末にはちょっと“もっさりした”印象を持ち続けていました。ジョグダイヤルを搭載したソニー(エリクソン)製端末は、操作に対するレスポンスに気を遣っていましたし、カシオ製端末もカメラ付き以降、反応は軽快。それに対して東芝は……と感じていたのです。

 しかし前機種の「W21T」でかなり改善が進み、今回のW31Tでは完全にもっさり感はなくなったと言っていいと思います。待受画面から画面遷移がいつもワンテンポ遅れるのがもったいないですが、機能の内部は基本的に快適。もともと機能的には凝っていただけに、仕上がり具合は良いバランスでしょう。

 次回は、批判も多いカメラを取り上げます。“あんまり期待しないでね”という感じですので、お楽しみに。

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長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。一ユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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