ノーテルとBBモバイル、3つの無線技術のハンドオーバーをデモ

» 2005年10月26日 00時13分 公開
[@IT 三木泉,ITmedia]

 ノーテルネットワークスとBBモバイルは、両社が共同で埼玉県さいたま市において実施している無線体通信関連実証実験の一環として、1.7GHz 帯のW-CDMAネットワーク、WiMAX、無線LANの3つの無線技術にまたがるハンドオーバーに成功し、報道関係者にこれをデモンストレーションした。1.7GHz帯を使ったものとしては世界初だという。

 このデモは、さいたま市にあるホテルの1階の1室を会場とし、その屋上にW-CDMAの基地局を設置するとともに、WiMAXの基地局を約15メートル離れた空き地に設置した環境を構築。室内にはYahoo! BBで用いられている無線ルータを用意し、この3つの無線の電波到達エリアがすべて重なった状況にPC端末を置いて行われた。アプリケーションとしてはビデオ電話とビデオストリーミングを用い、W-CDMAにおけるHSDPA (High-Speed Downlink Packet Access)、WiMAX、そして802.11の無線LANの間での手動による切り替えを実施、音声や映像に目に見える影響を与えないことを示した。また、無線LANに関しては、無線LANルータの一時的な移動によって端末を電波到達範囲の外に出し、自動的なハンドオーバーができることを示した。

BBモバイル研究開発センターの宮島春弥氏

 今回のデモでは、無線技術間の手動切り替えとPC端末側の電波強度検知による自動切り替えが用いられた。しかし、BBモバイルの研究開発センターでは、端末がSIPに自分の位置情報などを含めて主導的にハンドオーバーしていく方法を開発している。SIPはIP電話の制御プロトコルとしてよく知られているが、必ずしもIP上で利用される必要はない。従来型の音声サービスに使われてきた回線交換網上でも使うことができる。したがって、FMC(Fixed Mobile Convergence)を容易に実現できるだけでなく、既存の携帯電話間でのハンドオーバーまでをカバーすることも技術的には可能だ。同センターの宮島春弥氏は、このSIPベースのハンドオーバー方式をBBモバイルが採用する場合には、BBモバイル基地局間を端末が移動した場合のハンドオーバーもこれに基づいて行われることになると話す。ただし、この方式が正式サービスに採用されるかどうかについては、研究開発の範囲外として明言を避けた。

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