結果発表・携帯料金、何をどのくらい安くすべき?+D Voice(1/2 ページ)

» 2005年12月21日 11時03分 公開
[杉浦正武,ITmedia]

 携帯キャリアは、携帯料金を安くすべく努力を重ねている。それでも、実際にユーザーがこうあってほしいと望む料金とは、まだまだ開きがあるようだ。

 ITmediaでは先日、携帯料金で「何をどのくらい安くすべきなのか」アンケート調査を行った(12月12日の記事参照)。併せて、安いイメージを持たれている携帯キャリアや、ユーザーが評価する定額・割引サービスなどの結果も出たので公開しよう。

  • 調査期間:12月12日〜14日

  • 調査形式:Webアンケート

  • 回答総数:1782

  • 男女比:男性91.1%、女性8.6%

  • 回答したユーザーの属性を見ると、ドコモユーザーが41.9%で最も多い。ただしauユーザーも、40.2%と市場シェアに比べて多かった。ウィルコムユーザーも19.5%と、シェアから見て多め。ボーダフォンユーザーは18.9%だった。なお、回答者全体の平均年齢は28.3歳。


    理想は「4500円」現実は「7600円」

     早速、ユーザーが毎月の携帯料金をどのくらいにしたいと考えているのか、そして実際にはどのくらいを支払っているのか、「理想と現実」のギャップを見てみよう。

    Photo

     結果は上グラフのとおり。現状支払っている額では「7000円〜9999円」のところに一番大きな山(29.7%)がくるのに対し、“どのくらいにしたいか”では「3000円〜4999円」のところに一番の山(35.6%)がくる。平均値でみると、前者は7631円、後者は4509円と、実に3000円以上の開きがあった。

     年齢別に見ると、「1万円〜1万9999円」と回答したユーザーの中で20代の割合が有意に(*統計上、偶然とは考えられないほど)多かった。また「3000円〜4999円」と回答したユーザーの中では逆に、30代以上のユーザーの割合が有意に多かった。年齢が上がるにつれて、より多くのユーザーが携帯料金を安く抑えている状況が浮かび上がってくる。

    *本稿での有意とは、いずれも1%有意

     分析を進めると、さらに興味深いデータが出た。“どれくらい払っているか”の項目をキャリア別に見ると、明らかにドコモとauのユーザーが多く支払っているのだ。

    Photo

     上グラフは、キャリア別にユーザーの支払額を集計したもの。ドコモとauでは赤色の「7000〜9999円」が最も多いのに比べ、ボーダフォンとウィルコム、ツーカーでは水色の「3000〜4999円」が最も多い。グラフにはキャリアごとの“支払い平均値”も書き込んであるが、ドコモが8432円、auが8211円なのに対しボーダフォンは7415円、ウィルコムとツーカーはそれぞれ6563円、6278円と明らかに低い。

     「ドコモ/auだから高くなった」のか、「高い料金を支払うユーザーがドコモ/auを選択している」のか、因果関係までは分からないとはいえ、ここまではっきり差が出たことは面白い。

    某キャリアが圧勝した「安さイメージ勝負」

     「どのキャリアが安いと思うか」のイメージ調査では、意外にもあるキャリアが半数近くの圧倒的な支持を集めた。

    次ページ:安いと思われているキャリアは……
           1|2 次のページへ

    Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

    アクセストップ10

    2024年04月26日 更新
    1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
    2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
    3. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
    4. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
    5. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
    6. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
    7. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
    8. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
    9. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
    10. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
    最新トピックスPR

    過去記事カレンダー

    2024年