カスタムジャケットは、ジャケットに合わせたイルミネーションパターンを組み合わせることが可能。付属のジャケットに合わせたイルミネーションパターンがプリインストールされ、別売りのジャケット用イルミネーションパターンもダウンロードできる。
P902iの最も大きな変更点といえるのが、Tegic Communicationsの「T9」からオムロンソフトウェアの「Advanced Wnn」(2003年2月の記事参照http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/0302/25/omron_wnn.html)に変わった日本語入力環境だ。901iSシリーズでは、N901iSが読み予測と同時に日本語変換候補も表示される「T9ダイレクト」を搭載していたのに対しP901iSは、まず予測変換で読みがなを確定してから日本語変換を行う旧世代のT9が搭載されるなど見劣りする感もあった。P902iに装備されるAdvanced Wnnはムーバ時代のPに搭載されていたのと同じ系統の日本語入力システムであり、長年のPユーザーにとってはうれしい変更となるだろう。
Advanced Wnnに変更することで、より一般的な予測変換機能を備えた。日本語変換候補は読み予測と同時に候補も表示されるタイプとなり、次文節予測も備えた。また英数字変換機能も備え、候補選択時に上キーを押すことで素早く英数字変換候補にアクセスできる。なお数字変換はキー操作がそのまま反映されるタイプで、例えば「1」「1」「3」「3」と入力すれば「1133」「1133」が候補として表示される。したがって連続して同じ数字を入力する場合でも右キーで先に確定操作を行う必要がない。
文字入力中に一定時間操作がないと入力を自動確定する機能も備え、自動確定までの時間は3段階に設定できる。例えば「あい」と入力したい場合、自動確定機能を利用すると「1」キーを1回押して少し時間を空け、「1」キーを2回押せば「あい」と入力され、右キーで「あ」を確定する操作が省ける。同様の機能を備える「F902i」や「D902i」と比較すると、自動確定後もカーソルが移動しないため動作が分かりにくいのが難点だが、自動確定までの時間をうまく調整して感覚をつかむと便利に使えるはずだ。
P901iSでもT9を無効とし、予測変換機能を使って日本語を入力することは可能だ。しかし初期状態では予測変換候補は用意されず、予測変換候補の選択が下キーの長押しであるなど使いにくさが目立っていた。P902iでは購入状態でも予測変換候補が多数用意され、候補も下キーの短押しで選択できる。
変換候補は常に6候補ずつの表示と一覧性が高い方ではないが、代りに数字キーの1〜6を押すことでダイレクトに候補を選択できる。候補選択に移行すると、一度クリアキーを押して候補選択を抜けないと読みの続きを入力したり、変換対象とする文節長を変更したりできないが、クリアキーが操作しやすい位置に変更されたこともあり、それほど不満に感じることはなかった。
日本語入力システムの変更とともに、文字入力時のキーの機能配列も変更された。新設されたカメラボタンに逆トグルが割り当てられ(P901iSでは側面キーだった)、濁点・半濁点が「#」から「*」に移動するなど、より一般的な配置になった。読みが1文字も入力されていない場合には「*」は絵文字の一覧入力の読み出しに割り当てられ、「#」に配置された記号入力も6候補ずつの表示を採用するなど、日本語入力システム以外の部分でも文字入力には大幅な改善が加えられている。
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