原点は“モノリス”──「D702i」、デザインのこだわり「D702i」開発者インタビュー(前編)

» 2006年03月09日 16時01分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 一時は折りたたみ型に押されて姿を消していたストレート型端末が、最近になって見直されている。画面とダイヤルキーがいつも表に出ているため、素早く情報にアクセスできるといった機能面のメリットに加え、今となっては新しさを感じさせる形状そのものの魅力がユーザーを惹きつけている。

 「三菱携帯が目指すのは、さっと取り出して操作できる携帯。ストレート型なら、スライドや折りたたみとは違う形でそれを実現できるのではないか」──。こう話すのは三菱電機NTT事業部の谷田貝篤志課長。使いやすさと新しさを目指すストレート端末「D702i」(1月17日の記事参照)の開発は、こうして始まった。

 D702i開発陣インタビューの前編では、端末デザインのこだわりについて三菱電機デザイン研究所の河原林源太氏に聞く。

Photo ストレート型端末の「D702i」。その昔、「フリップ携帯の三菱」といわれていたこともあって、フリップも検討したそうだが、ストレートよりは厚くなってしまうことと、キーに配置したブルーのLEDを活かしたいという思いからストレート型を開発したという

シンプルなストレート、デザインの原点はモノリス

 D702iのデザインを手掛けた河原林氏は、「スリムでクール」なストレート端末にしたいと考えていた。そこで浮かんだのが、映画『2001年宇宙の旅』にも出てくる「モノリス」(一枚板・一枚岩)だった。

 最初にイメージしたのは「映画に出てくるモノリスのような板に、十字キーが象徴的に浮かび上がる。(操作用の)文字も、もっとブラックアウトして、普段は見えなくてもいいんじゃないか、操作の時にバックライトが光って文字が浮かび上がればいいじゃないか」(河原林氏)という、大胆なもの。このイメージをベースにD702iをデザインしたという。

 製品となったD702iは、板のようなフラットなボディに十字キー周りのシルバーがアクセントになっている。「持ったときに違和感がないよう側面に削りを入れている。板から削り出したようなかたまり感を持たせつつ、手に収まりやすい形にまとめた」(河原林氏)

Photo 持ちやすさに配慮し、端末の側面は角を落としている
Photo 十字キー周りは、銀のリングと青い光でアクセントを出した

 もう1つのこだわりが、ダイヤルキー部分に搭載した青いLEDだ。クールさだけではなく、ちょっとした遊び心も取り入れたいという思いから生まれたのが、「着信時にダイヤルキー面を光らせる」というアイデア。光り方のパターンを27パターン用意するなど力を入れている。

 「若い人にも、ターゲット層のビジネスパーソンにも、ちょっと自分をワルっぽい感じに(笑)演出するようなツールとして使ってほしい」(河原林氏)といい、まじめ一辺倒な携帯ではないところをアピールしている。

Photo ダイヤルキー面の光り方は、METAL BLACKとSPARKLE BLUEが“文字が抜けるような形で光る”のに対し、SHINY WHITEは“キー全体が光る”ようにしている。「光ったときに違う表情を見せたいと思った。ダイヤルキー面の文字を寒色系のブルーにしたSHINY WHITEは、キー全体を光らせることで透明感が際だち、柔らかい感じの効果が出た」(河原林氏)。キーパーツの構造を変えることで、このような効果を出したという

テーマカラーは「METAL BLACK」

 D702iのボディカラーは、SHINY WHITE、METAL BLACK、SPARKLE BLUEの3色展開。テーマカラーは「知的なイメージを狙ったMETAL BLACK」だ。SHINY WHITEは、性別を問わず選んでもらえるようにと選んだ色で、もう1つのSPARKLE BLUEは、若者層を意識した選択だ。

 「ストレート端末に新しさを感じるという若いユーザーが増えており、こうしたユーザーに手にとってもらえるようスポーティな青を持ってきた」


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