厚さ8.8ミリの携帯も――「薄型・スリム」のトレンドが来たCeBIT 2006(1/2 ページ)

» 2006年03月12日 02時40分 公開
[山根康宏,ITmedia]

 米Motorolaの「RAZR V3」が火をつけた「スリムスタイル」携帯。折り畳むと薄くフラットなRAZRは世界でヒットとなったが、このRAZRの牙城を崩そうと、あるいは薄型のトレンドに乗り遅れまいと、多くのメーカーが「CeBIT 2006」会場で薄型端末を展示していた。

「ビジネスにも薄型」のSamsung

 韓SamsungはW-CDMA対応の「SGH-Z510/Z540」やHSPDA対応の「SGH-Z560」など、折り畳み型薄型ケータイのラインアップを拡充している。会場ではビジネス向けのスリム携帯「SGH-D800」も展示していた。これはいまや同社の標準となったスライドスタイルを13ミリまで薄くしたもので、ターゲットはビジネスユーザー。ディスプレイは2.1インチ、26万色、QVGAのTFT液晶。内蔵メモリは80Mバイト、外部メモリはmicroSDとなっている。音楽やビデオの各種メディアファイルの再生のほか、Picsel Viwerを内蔵しておりWord、Excelといったファイルを閲覧可能。ディスプレイの内容はテレビ出力端子により、大画面に表示できる。

ビジネス向けのD800。正面から見ると最近のSamsungスライド式端末そのもののデザインだが、厚さはわずか13ミリ

 同社の薄型スリム携帯の特徴は、プラスチックの質感を出しながらもブラックボディーと上品な表面処理を行うことで、MotorolaのRAZRとは違った雰囲気を出していることだ。このSGH-D800も上品な質感で、ビジネスユーザー向けといった印象を受ける。

シャープもスリムに追従

 シャープブースには海外向けのW-CDMA新機種として、先月発表されたストレート端末「SH550」(2月15日の記事参照)と、CeBIT会場で初登場となる折り畳み端末「SH770」が展示されていた。SH770はメタリックな外装にフラットなデザインをしており、厚みは17.1ミリ。金属素材を採用したキーパッドの雰囲気などからも、海外流行の薄型スタイルを取り入れたものと分かる。英Vodafoneグループ向けに数カ月以内に発売予定だが、日本での発売は残念ながら「現時点では未定」(説明員)とのことだった。

770SH。スペックはボーダフォン703SHとほぼ同等だが、ディスプレイは26万色のQVGA、モバイルASV液晶を採用した

Pantechの「ユニーク・スリム」

 auにも端末を提供している韓Pantech&Curitel は、ユニークな薄型スリムGSM携帯を2機種展示していた。

 「G-3700」は14.9ミリの折り畳み式端末。ディスプレイ部分はわずか数ミリの薄さだ。面白いのは端末下部にある有機ELディスプレイ。折り畳んだ状態でも表示画面を見ることができる。背面ディスプレイ代わりとなるもので、ここからカレンダーや着信状況を表示することが可能だ。

開くとディスプレイ部分が薄いG-3700。この薄さでも背面ディスプレイを省かず、端末下部に配置するというアイデアが面白い

 またiPodライクな円形のタッチホイールを備えた「G-3600V」は、形状からわかるように音楽ケータイだ。厚さは17.9ミリ。WMA、MP3、AACなどの音楽ファイル再生に対応、デジタルイコライザー機能も備えている。年内にヨーロッパ市場で発売予定。

タッチホイール&スライド式のG-3600V。iPod nanoが実際に携帯電話内蔵になったらこんなスタイルかもしれない、と思わせるデザイン

全モデルが「薄型スリム」のメーカー

 発売モデルのすべてを薄型スリムにしてしまうという、思い切った行動に出たメーカーがある。韓国のVK Mobileだ。同社は韓国内ではシェア下位に甘んじているものの、SamsungやLGに負けじと高機能端末やファッション端末などを発売している。その勢いのまま海外GSM市場へ進出を図ったが、他社との差別化に苦しみ売り上げは伸びていない。その同社が生き残りの道を賭けて選んだのは「海外市場向け端末をすべて薄型スリム形状にする」というものだった。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年08月22日 更新
  1. 「iPhone 18」シリーズうわさまとめ 秋にPro、来春に無印登場か 「さらなる値上げ」の可能性も考える (2026年08月19日)
  2. 服の中に風を送る「腰掛けファン」はハンディファンと何が違う? メリットと購入前に知るべき注意点 (2026年08月18日)
  3. 「弊社のモバイルバッテリーが河川等に投棄されている」――運営元が警察および関係各所と連携 (2026年08月19日)
  4. 清水寺の「5Gが入らない」をどう解決した? ソフトバンクが挑んだ景観保護とアンテナ設置の裏側 (2026年08月20日)
  5. ソニー、Xperia新モデルを予告 8月25日11時に発表 YouTubeで世界同時配信 (2026年08月21日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. Pixel 11シリーズ実機レビュー:「薄型化の無印」と「背面が光るPro」、Gemini連動の新機能で何が変わったか (2026年08月20日)
  8. ドコモの銀行が“メガバンク級の成長”を描くワケ ドコモショップの無料サポートが果たす役割 (2026年08月21日)
  9. 最大24万強マイル還元のチャンス 新「ANAアメックス」誕生、日常決済で“旅が近づく”特典強化の中身 (2026年08月21日)
  10. きょう発売の「Pixel 11」、結局は何が進化点? Geminiの進化にも注目 (2026年08月20日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー