「F702iD」「N702iD」「SH702iD」のシンプルなカメラ機能に迫る荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/5 ページ)

» 2006年03月15日 02時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 起動のしやすさと速度は、Fが好印象だ。Fは円形十字キーの「上」がカメラ機能のショートカットになっていて、押すと約1.8秒で起動する。これは速くて快適。撮りたいときにすぐ撮れる。さらに保存も最高画質(960×1280ピクセルのSuperFine)で約3秒だ。さくさく使えるのがいい。

 ただし、記録先は内部メモリのみ。外部メディアには対応していないので、内蔵メモリに溜めていくしかないのだ。最高画質だとすぐいっぱいになるので注意(今回は30枚弱でいっぱいになった)。付属のケーブルを使用すれば、手軽にPCに画像をバックアップできるが、miniSDカードスロットは欲しかった。

 Nはカメラキーのショートカットはないが、デスクトップアイコンにカメラが登録されているので、決定キーを2回押せばカメラが起動する。起動までは約2.7秒。撮影後の保存にかかる時間は、miniSDカードに最高画質で保存した場合で約4秒とまずまず。miniSDカードスロットは普通にボディの側面にある。

 SHは右上にカメラキーがあるので押せばすぐカメラになる。起動は約2.7秒。保存はminiSDカードに最高画質で保存した場合、約6秒かかる。今回とりあげた3機種の中で一番遅かった。まあ待てないスピードではないし、保存中にキャンセルもできる。miniSDカードに対応はしているが、カードスロットはバッテリの奥にあり、バッテリを外すとminiSDスロットが現れる。よって抜き差しはかなり面倒。日本では珍しい位置だ。必要な人は入れっぱなしで使おうってことなのかも。

PhotoPhoto SH702iDのminiSDカードスロットはこんなところに(左)。バッテリを外すとスロットが見えるのでそこに押し込むのだ。取り出すときはカードを押し込むとバネで飛び出るので、爪をひっかけて引っ張り出す。N702iDのminiSDカードスロットは普通に側面にある(右)

 撮影時の画面は各機種さまざま。

 基本的に3機種とも端末を縦にして決定キーをシャッターボタンとして撮るのだが、FとSHはそのまま縦位置で記録される(960×1280)。Nは例によって画面の一部を横長に切り取り、そこをファインダーとして使う。よって横位置撮影だ(1280×960)。これはけっこう使いやすくていい。FやSHだと全画面モードにしないと、アイコンなどに重なって構図が分かりづらい。

 液晶ディスプレイの大きさや明るさは下の写真を見てもらえば分かるとおり、けっこう違う。SHは一回り小さく(2.0インチ)、Nは2.3インチと大きくて、3機種中では一番明るいものの色数が約6万色。Fは2.2インチだがこの3つの中ではちょっと暗く屋外でもいまひとつ。

F702iD(左)のカメラ機能は、上位モデルの「F902i」と比べるとシンプルだが、インタフェースや多機能ぶりは同じ。ずらっと並んだアイコンで項目を選べる。右下にある「ナイトon/off」ボタンは暗いときにさっと切り替えられて便利だ。SH702iDの画面(中)は、左下と右下のキーがデジタルズームに割り当てられているのが特徴。すぐにズームできる。N702iDの撮影画面(右)は、横位置で画像が記録されるのが特徴。このように画面の一部をファインダーに使い、下にアイコンや撮影情報が表示される。なかなか使いやすい
Photo 3端末それぞれの液晶画面(再生モード)。N702iDが色数は少ないが一番明るい。SH702iDはほかの機種より一回り小さい。F702iDはほんのちょっと暗め。F702iDだけインカメラがヒンジ近くにある

 撮影機能とインタフェースは、以下の通り3モデルいずれもあまり凝った作りにはなっていない。

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