ここからは、3機種で撮影した写真を比較していこう。設定はフルオートでFとSHが960×1280ピクセルモード、Nは1280×960ピクセルモードになっている。
まずはお約束の象の滑り台から。
ホワイトバランス的にいい感じなのはFだけど、もやっとしててシャープさがない。まあ無理にシャープにすると破綻しちゃうんだろうが、色はがんばっている。上位モデルでかなりきれいな絵を見せてくれているので、そのノウハウが生かされているのだろう。Nはνmaicoviconということで期待されるけど、写り的にはFと似た感じ。Fよりはややシャープだ。SHはやや強引ではあるものの(曲線がジャギっているし)、一番シャープ。だけどホワイトバランスはいまひとつだ。
では別のカットを。こちらはどの端末も縦位置で(つまりケータイスタイルで)撮影したもの。
うーむ。普通の極端な明暗差もない昼間の屋外だが、昼間っぽい爽やかさは出なかった。NがCMOS系センサーとしては標準的な写りで、Fはけっこうがんばって色を乗せてきている。ディテールはもやもやだけど。SHがちょっと期待外れか。コントラストが高めで空も深い青空を出そうとしているけれど、全体に黄色がかぶっていて地面が黄緑っぽくなってしまった。やや残念だ。
あずまやは比較しやすいように全部縦位置にしてみた。
細かい木々がたくさんあるとSHが一番シャープ。全体に黄緑がかぶってるのだけが本当に残念。あずまや作例で一番よかったのはN。さすがに松はもやもやだけど、あずまやはしっかり写っているしホワイトバランスも明るさもいい。Fは全体にくすんだ絵になってしまった。
次は青空入り風景をいこう。
簡単そうに見えて意外に難しいこの構図。Nは色がいい。空がややノイジーだけど。SHはやはり色がダメ。すごく緑かぶってる。Fはその中間といったところか。
今回、N以外の2機種は、最高解像度の設定でもデジタルズームを使うことができたので、せっかくだからそれも見ておきたい。
屋外編の最後は花。
マクロモードでの作例である。どれもマクロモード切り替えスイッチを持っていたが、Nは側面、SHとFはレンズの周りにそのスイッチがある。SHのマクロモード切り替えスイッチは分かりにくいので注意したい。
Nが一番近くまで寄れた。逆にいえばこのくらいまで寄らないとピントが合わなかったわけである。SHのマクロはシャープできれい。Fはもうちょっと近寄らないといけなかった。すみません。マクロの撮影距離としてはSHとNの中間くらいのようだ。
ここからは室内での作例をいくつか見てみよう。
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