シャープは、ITmedia読者からの評価が極めて高かった。特に「機能」「使いやすさ」「高級感」などの分野が強く、なんと平均を下回った項目が見当たらないほど。
自由記述を見ると、目だったのはやはりカメラと液晶。「カメラと液晶で選ぶなら、ここだと思う」「カメラと液晶はダントツに綺麗だし、メールも使いやすい」。のぞき見防止の「VeilView液晶」も、一定の評価を得ている。
ソフトウェアも好評だ。「FOMAにおいて、動作がキビキビしているのは好感が持てる。日本語入力ではたまに『?』と思うような候補が出てくるが、おおむね満足」「いつも90xシリーズで高性能な端末を提供してくれ、なおかつほかのメーカーに比べ1番レスポンスが良く、(ケータイ)Shoinなどがとても気に入っています」
ただ高機能と引き換えに「四角い」「ごつい」というイメージも確立している。「デカイ」「でかい」と、大きさを一言指摘しただけのユーザーが目立った。また、バッテリーの持ちが悪いと指摘するユーザーも複数いた。
なお、シャープがボーダフォンに多く端末供給していることもあり、「ドコモの端末というより、ボーダフォンのイメージ」という声も多かったことを付け加えておく。「ボーダフォンにばかり先進的な技術を真っ先に取り入れている感が強い(例:光学ズーム、VGA液晶など)。しかし、逆を考えればボーダフォンで試しに出してみて、良さそうであればドコモでも採用するといったようにも取れる」(編集部注:そのような事実はありません)
三菱電機は、残念ながらITmedia読者の評価は高くない。特に弱いのが「信頼感/スタンダード」「高級感」の項目となっている。
スタンダードでない……というのは、“三菱端末ならコレ”という方向性を確立できていないからかもしれない。「Music PORTERなど変わった機種を発売しているが、いまいちヒットしない」「昔はフリップ(スタイルの携帯)、今は微妙……」「ドコモの中でなんだか存在感が薄い気がする」などなど、厳しい声が並ぶ。「なんらかのポリシーを持って制作している風には見えず、毎回コロコロとデザインや内容が変わっている印象」という声もあった。
また、「iアプリが貧弱なので楽しくない」「ゲームなどをダウンロードしようとするとき『D90xは対応していません』といった注意文を目にすることがある」と、アプリ環境の悪さを指摘する声も目に付いた。
ただし、三菱電機には希望がある。D902iの評価が軒並み高いのだ。このため、今勢いのあるメーカーだと見る向きも多い。
「折りたたみが主流(の状況)にあえて刃向かい、ストレート&スライドにこだわりを感じ好感が持てる。D902iの薄型は天下無敵と思う」「902で大逆転。やればできるさすがは三菱」。中には15歳未満のユーザーからの、「D902iサイコーーー(ーが13個並ぶ)!!(!が9個並ぶ)もうチューしたいです」という熱狂的な声もあった。
「スライドが徐々に洗練されてきているなと感じる。ストレート端末も出したし、この独自性をさらに磨いて行ってほしい」
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