米国市場に攻勢をかける韓国「ビッグ3」韓国携帯事情(1/2 ページ)

» 2006年04月17日 20時28分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]

 韓国企業は目覚ましい勢いで米国市場に進出している。韓国の「ビッグ3」であるSamsung、LG、Pantechグループはもちろん、キャリアのSK Telecomも米国市場で積極的な動きを見せ始めている。市場規模が大きい一方、ライバルの大企業もひしめく米国で、韓国企業がどのように事業を展開しているのか探った。

韓国メーカーがDisney Mobileに携帯電話を供給

 米Walt Disney Companyは4月5日(現地時間)、「Disney Mobile」のサービス名で携帯事業に参入すると発表した(4月6日の記事参照)。サービスは6月から開始する予定だ。主要ターゲットは子どもやその家族で、携帯電話にも保護者が子どもを守れる機能を搭載する。

 ここに最初に端末を提供するのが、韓国のLGとPantechグループだ。

 Pantechグループからは「DM-P100」が販売される。コンパクトなデザインで、撮影補助用のLEDを装備した31万画素カメラを内蔵。スピーカーフォン機能を持つほか、JAVAとWAP 2.0に対応している。

 LG電子の「DM-L2000」は、真っ赤な本体に銀色のディズニーロゴがついた「保護者や子どもが好むかわいらしいデザイン」(LG電子)。SMSの送信速度を高めるなど利便性を追求したほか、動画撮影も可能な1.3メガピクセルカメラやBluetoothを装備し、3Dゲームにも対応するなど、ディズニーのマルチメディアコンテンツが手軽に楽しめる仕様になっている。

DM-P100(左)の価格は55.99ドルとなる予定。米Disney Mobileは、米Walt Disney Companyが米Sprint Nextelと手を組み昨年7月に設立したMVNO(仮想移動体サービス事業者)だ。Disneyが得意としているマルチメディアコンテンツを中心に、他社と差別化したサービスを提供していく。DM-L2000(右)の価格は109.99ドルの予定。Disney Mobileのプレミアム(高級)製品として販売予定だという

Helioの記念すべき最初の端末はPantech製

 Pantechグループはこのほかに、MVNOであるHelio用の端末「HERO」も発表している。HEROはCDMA2000 1x EV-DOに対応しており、2メガピクセルカメラ、MP3プレーヤー、ステレオスピーカー、2.2インチ液晶を搭載。外部メモリとしてMicro SDに対応するなど、マルチメディア機能を豊富に搭載する端末となっている。

 米国市場におけるブランド確立をはかりたいPantechグループ。今年は米国への輸出量を昨年比20%以上に、キャリアへの直接納品率を70%にまで伸ばすことを当面の目標に設定している。

Photo PantechグループのHERO。これが最初のHelio用端末となる

 ちなみにHelioは、SK Telecomと米国の通信会社であるEarthLinkが2005年2月、計4億4000万ドルの50%ずつを出資する契約を結び設立したジョイントベンチャー「SK-EarthLink」のブランド名だ。2005年10月の「Helio」ブランド立ち上げと同時に、ジョイントベンチャーの名称も「Helio」に統一した。

 Helioが主要な活躍の舞台として目指しているの、マルチメディアサービスの基盤となる3Gインターネットサービスだ。日本や韓国に比べ、米国市場ではデータサービスがあまり利用されていないが、3Gへの移行とともに、マルチメディアやデータ中心のサービスを展開し、現状を変えたいとしている。

 2005年から準備を進めていたHelioが商用サービスを開始し、その全容が明らかになるのは今年上半期。2009年には330万の加入者と、24億ドルの年間売り上げを目指す。

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