「クリアキーがない」を克服したSIMPURE Nの操作体系NECに聞く「SIMPURE N」(後編)(2/2 ページ)

» 2006年04月25日 00時01分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
前のページへ 1|2       

 SIMPURE Nに追加された機能の1つが、「クイックダイヤル」機能だ。これはテンキーの「2」〜「9」を長押しすることで、電話帳で該当する番号の登録番号に電話をかけられる機能。「従来も似た機能があったが、テンキーを押して『発話キー』を押す、という流れだった。クイックダイヤルの場合は長押しするだけで発信できる。ツータッチのところを、ワンタッチにしてある」

Photo SIMPURE Nの側面。ハイエンドモデルではサイドキーが3、4個あるものも珍しくないが、SIMPURE Nの場合は1つだけ。カメラ機能などが割り当てられている

NEC初の、ATOKという試み

 メール周りでは、なんといっても「ATOK+APOT」を採用したのが特徴となる。これはNECとして初めての試み。「ATOKの魅力はやはり、予測変換。社内で『テスト文』を作って評価する際に、ATOKなら次々と文字を予測してくれるので決定キーを押すだけで文章ができていく。作業時間の短縮につながっている(笑)」(池田氏)

 なぜ、SIMPURE NになってATOKを採用したのか。商品企画部マネージャーの山田氏は「SIMPUREという新シリーズが出る、このタイミングでATOKを採用することにした」と説明する。一方で、従来の文字入力ソフト「T9ダイレクト」が悪いというわけではない……ともコメントする。「T9の文字入力にハマると、抜け出せないユーザーも多いはず。私もその1人だ」


 冒頭、山田氏はSIMPURE Nが「電話とメールにこだわった」端末だとコメントした。それを裏付けするのが、クイックダイヤルによる通話機能であり、またサクサクした操作性とATOKの予測変換を兼ね備えたメール入力なのだとした。

SIMPURE Nの待受画面。左上に「DoCoMo」の表示が見えるが、これは国際ローミング端末ならではだ。海外ではこの部分が海外事業者の名称に変わる
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年