HSDPA対応PCカード「M2501 HIGH-SPEED」のデモも──ドコモワイヤレスジャパン2006

» 2006年07月20日 17時42分 公開
[園部修,ITmedia]
Photo

 ワイヤレスジャパン2006のドコモブースでは、HSDPA対応端末「N902iX HIGH-SPEED」に加えて、モトローラ製のカード型端末「M2501 HIGH-SPEED」のデモも行っている。

 実際に動作する、試作機レベルのカードがPCに装着されており、来場者は自由にそのPCを操作してHSDPAの速度を体験できる。隣にはコンパクトフラッシュ型のパナソニックモバイル製カード型端末「P2403」を装着したPCもあり、FOMAの384kbpsとの違いが比較可能だ。

 ファイルのダウンロード速度を計測するサイトで、実際に速度を計測してみたところ、結果は1.13Mbpsと出た。「現在あまり調子がよくないのだが、いいときは2Mbpsくらいは出ていた」と説明員。デモに利用している端末がまだ最終版ではないうえ、HSDPA対応の基地局も試験用のものを利用しているということで、「製品のリリースまでにはまだチューニングなどを行うのでもう少し速くなる」(説明員)とのことだ。

PhotoPhoto 会場のデモでは約1.1〜2.0Mbpsくらいの転送速度が出ていた。従来のカード型FOMA端末P2403を装着したPCが隣にあり、速度の違いが体験できる

 なお、M2501 HIGH-SPEEDは、PCに装着してドライバをインストールするだけではHSDPAの恩恵は受けられないという。製品に付属する「FOMA PC設定ソフト」を使ってWindowsの通信設定(おそらくMTU値やRWIN値など)を最適化する必要があるほか、3.6Mbpsの高速通信に対応したアクセスポイントに接続しなくてはならない。「moperaのアクセスポイントは最大384kbpsまでしか対応していないため、3.6Mbpsで通信するにはMopera Uのアクセスポイントを利用する必要がある。ほかのプロバイダを利用する際も、3.6Mbpsに対応したアクセスポイントにダイヤルアップする必要があるが、M2501 HIGH-SPEEDが発売されていないため、プロバイダ各社がどういう対応をするか分からない」というから注意が必要だ。

 今夏から始まる予定のHSDPAサービスは、東京23区から順次展開すると発表されているが、当初のサービスエリアは国道16号線の内側くらいをカバーできる見通しだという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月06日 更新
  1. NHK受信料の“督促強化”に不満や疑問の声 「訪問時のマナーは担当者に指導」と広報 (2025年12月05日)
  2. 飲食店でのスマホ注文に物議、LINEの連携必須に批判も 「客のリソースにただ乗りしないでほしい」 (2025年12月04日)
  3. 「スマホ新法」施行前にKDDIが“重要案内” 「Webブラウザ」と「検索」選択の具体手順を公開 (2025年12月04日)
  4. 「健康保険証で良いじゃないですか」──政治家ポストにマイナ保険証派が“猛反論”した理由 (2025年12月06日)
  5. 楽天の2年間データ使い放題「バラマキ端末」を入手――楽天モバイル、年内1000万契約達成は確実か (2025年11月30日)
  6. 三つ折りスマホ「Galaxy Z TriFold」の実機を触ってみた 開けば10型タブレット、価格は約38万円 (2025年12月04日)
  7. ドコモが「dアカウント」のパスワードレス認証を「パスキー」に統一 2026年5月めどに (2025年12月05日)
  8. ドコモも一本化する認証方式「パスキー」 証券口座乗っ取りで普及加速も、混乱するユーザー体験を統一できるか (2025年12月06日)
  9. 楽天ペイと楽天ポイントのキャンペーンまとめ【12月3日最新版】 1万〜3万ポイント還元のお得な施策あり (2025年12月03日)
  10. 「楽天ポイント」と「楽天キャッシュ」は何が違う? 使い分けのポイントを解説 (2025年12月03日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー