ネプロジャパンとネプロアイティは7月31日、携帯電話キャリア3社の公式サイト「ザ★懸賞」上で同社が行った、ワンセグの利用意向などについてのアンケート結果を公表した。これによると、約8割のユーザーが携帯でテレビが見られることを便利だと感じており、全体の約6割がワンセグを搭載した携帯を購入したいという意向を持っているという。
調査は7月6日午前10時から7日の午前3時までの17時間で行い、3787件の有効回答を得た。性別は男性が42%、女性が58%で、19歳以下が3%(99人)、20代が38%(1409人)、30代が41%(1619人)、40代以上が18%(660人)だった。
「携帯電話でテレビが見られるのは便利だと思いますか」との問いに対して、「とても便利」と答えた人は全体の37%。「どちらかといえば便利」と答えた42%を加えると、約8割弱のユーザーが便利だと考えているのが分かる。どちらかというと女性より男性の方が「便利」と考えている率が高く、年齢別に見ると、10代が顕著に高いほか、20代前半と40代前半で便利と感じている人が多いのが目に付く。
「ワンセグケータイが欲しいと思いますか」との質問には、「欲しい/いずれは購入したい」との回答が47%、「欲しい/絶対購入する」という回答が13%あり、約6割がほしいと思っているようだ。実際に購入した人はまだ約3%にとどまっている。
では「購入するのはいつ頃の予定ですか」という質問の答えはというと、購入予定がない36%とすでに購入済みの3%をのぞくと、最も多いのが「わからない」で27%。次に「1年〜2年未満」と「6カ月〜1年未満」が各10%、「3カ月未満」と「3カ月〜6カ月未満」がそれぞれ5%、「2年〜3年未満」が3%、そして「3年〜5年未満」が1%となった。すぐにでも買いたいというユーザーよりも、いい端末が出れば「いずれ買いたい」と漠然と考えているユーザーが多いことが分かる。
ワンセグで視聴したい番組は、ニュース、ドラマ・映画が人気で、これにバラエティーが続く。スポーツと音楽も人気が高く、一般的なテレビ番組で視聴率の高いジャンルとほぼ同じ傾向だという。
年齢別に見ると、若い世代ほど音楽やドラマ・映画、バラエティーの人気が高く、年齢が上がるにつれ、これらに変わってニュースやスポーツの比率が高くなる。
ワンセグ携帯に対して不安に思うことを複数回答で聞いた結果は、「バッテリーの持ち時間が心配」という人が87%で最も多かった。次いで「携帯端末価格が高い」が59%、また「画面が小さい」を挙げた人も39%と多い。端末のラインアップがまだあまり多くないことも不満のようで、17%が「携帯端末のラインアップの充実」を選んでいる。より多くの選択肢の中から好みの端末を選びたいと思っている姿が見て取れる。一方、「マナー違反の増加」を懸念する声も32%と高い。
回答の傾向は性別や年齢を問わずほぼ同じで、「バッテリーの持ちが心配」という回答は全世代を通して最も多かった。また端末を買いたくても、価格が高くて買えないユーザーが多い実態も見える。欲しいとは思うが、まだ踏ん切りが付かないユーザーが多いようだ。今後バッテリーが持ち、なおかつ低価格で魅力的な端末が多数出てくるタイミングになってから、ようやく多くのユーザーが購入するようになるのかもしれない。
なお、自由意見の中には「画質と音が悪そうだし、受信できるエリアかどうか分からない」「通信料が高くなりそう」といった、ワンセグについての正しい情報が伝わっていないと思われる意見もあり、ネプロジャパンでは「不安が取り除かれれば、ワンセグケータイの需要拡大が見込める」としている。
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