クセのある操作系は引き継ぎつつも、格段によくなったカメラ性能──「W-ZERO3[es]」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2006年09月04日 21時04分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Windows Mobile機ならではの“くせ”に慣れれば……

 では使い勝手と機能の話をしよう。これがちょっとややこしいのである。

 カメラを起動するには、まずスタートメニューから「画像とビデオ」を選択する。画像ブラウザが起動するが、マイピクチャの中に「カメラ」メニューがあるのでそれを実行する。ただし、カメラ画像の保存先を「miniSD」にしていると、画像とビデオで表示されるフォルダが「miniSD」(のDCIMフォルダ)になるので、カメラアイコンが表示されないので注意したい。

 その場合は、画像とビデオの表示フォルダを「マイピクチャ」にするか、メニューから「カメラ」を選択することで操作する。……カメラくらいはもう少し普通に起動できるべきだと思うのだが、ちょっと謎のセンスだ。

photo スタートメニューから「画像とビデオ」を選ぶとこの画面になる。マイピクチャの画像ブラウズ画面の中に「カメラ」があるというセンスはちょっとナゾ
photo 縦位置時の撮影画面。決定キーがシャッターボタンとなる。画面インタフェースはかなりシンプルだ。「残り撮影枚数」しか表示されないといっていいくらい

photo 横位置での撮影画面。この場合は、右下にある[OK]/[Enter]キーもシャッターボタンとなる
photo スライド式のキーボードを出せば(あるいは縦横切替ボタンを押せば)画面も横向きになる

photo 「画像とビデオ」のオプション。内蔵メモリかminiSDカードのどちらに保存するか、JPEG圧縮レベルの設定などが行える
photo miniSDカードに保存する設定とした場合は、miniSDカードのDCIMフォルダ(正確にはその中の画像用フォルダ)が表示される。このメニューの一番上にある「カメラ」でもカメラ画面に切り替えることもできる

 カメラ機能はごくシンプル。画像サイズ(計3種類)や画質、保存先のほかは「明るさ補正」ができるくらいで、夜景モードの類や、ホワイトバランス切り替えメニューなどもない。とにかく、シンプルに写真を撮るだけである。ただし「明るさ補正」がかかっている場合は撮影時の画面にその結果が表示されないため、前の撮影で補正をかけたのをすっかり忘れてしまい「あれ?」と思うことがあった。このあたりは、もう少し……せめて他キャリアのシャープ製端末くらいの使い勝手はほしかった。

 撮影は一瞬。しかし、撮影後には撮影時画面に戻るので安心していると、ちょっと間をおいてからさっき撮った画像の確認画面が表示される。いったん撮影画面に戻るという不思議なリズムが生じ、慣れないと戸惑う。このあたりはW-ZERO3と同じだ。

photo カメラメニューも非常にシンプル
photo 「明るさ」を選ぶと、現在の設定いかんに関わらずデフォルトで[+3](つまりメニューの一番上)にカーソルがくる。ここで誤って「決定」してしまうと、明るさが[+3]に確定されてしまうので注意したい。これはOS側の問題か?

photo 裏面左上の隅にカメラのレンズがある。右手で塞いでしまいやすいので注意したい
photo 外部記録メディアはminiSDカードを採用する

 なお、この「画像とビデオ」は画像や映像専門のランチャーメニューと思うといい。カメラの起動も画像の閲覧も操作もここで行える。

 W-ZERO3シリーズのいいところは、その場で画像をメールに添付して送信したり(もちろん、普段使用するPC用のメールアドレスやSMTPサーバもそのまま使える)、Webブラウザからの画像アップロードが普通にできることだ。

 一般的なWindows PCを操作する時のように、Webサイト上で画像アップロードを選び、ファイルを指定するだけ(ただし、ファイル指定時にその画像のプレビューをチェックできないのが不便だが)。このあたりが普通のケータイと違うところである。W-ZERO3[es]で写真を撮り、内蔵のWebブラウザ「Opera」でブログサイトにアクセスし、写真付きのエントリを作成するという作業も簡単にできる。

 ブログやメール送信用とするVGAクラスの画像を撮るには十分使える画質であり、その場で文章も書いて投稿する使い方にも向いている。よりPCに近いセグメントに設定されるW-ZERO3[es]の大きなメリットといっていいだろう。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年