NTTドコモは9月15日、今冬発売予定となる「903i」シリーズ専用のプラットフォーム「メガゲーム」を発表した(9月15日の記事参照)。同時にメガゲーム16タイトルと、iアプリゲームの新作37タイトルのラインアップを披露した。
発表会場では、903iシリーズの発表や東京ゲームショウ2006に先駆け、試遊機によるメガアプリの展示を実施。発表された16タイトルのうち、カプコンの「ストリートファイターZERO」「バイオハザードエピソード」、バンダイナムコゲームスの「鉄拳2」、スクウェア・エニックスの「DIRGE of CERBERUS LOST EPISODE−FINAL FANTASY VII−」、バンダイネットワークスの「機動戦士ガンダムSEED 鳴動の宇宙」などを実際にプレイできた。
アプリの大容量化をフルに生かしたタイトルといえるのが、バンダイネットワークスの3Dアクションゲーム「機動戦士ガンダムSEED 鳴動の宇宙」だ。ポリゴンを使い3Dで再現したモビルスーツを操り、遠距離での銃撃戦やビームサーベルを使った近距離での白兵戦など、多彩なアクションを楽しめる。SEEDゲージをためて「種割れ」を発生させる「覚醒システム」による大技も繰り出せる。
タイトルは、同作品のスペシャルエディションDVDと同じもので、シリーズ後半のストーリーを全5ストーリー106ステージで再現。ゲーム容量は、本体メモリのメガアプリ容量いっぱいの1Mバイトに加え、外部メモリ9Mバイトを使用。合計10Mバイトという大作アプリだ。
バンダイネットワークス コンテンツ事業部の近藤貴浩氏は「リアルタイムポリゴンムービーのほか、劇中で使われたシーンやキャラクターボイスもふんだんに採用した。特に音声や効果音は本編素材に近い高レートなものを使用しているので、携帯のスピーカーはもちろん、イヤフォン環境でさらに臨場感を楽しめます」と解説してくれた。
メガゲームは903専用、その高い処理能力も特徴だ。それを生かしPlayStation版の完全移植を行ったのが、バンダイナムコゲームズの「鉄拳2」。鉄拳は、現在も続編がリリースされている3D格闘ゲームのメジャータイトル。メガiアプリ化により、キャラクターモデルのポリゴン数や全20面というステージ数など、PlayStationと同じ仕様を実現している。
製作にはオリジナル版スタッフが多数参加したほか、鉄拳プロジェクトチームが監修するなど、鉄拳テイストを追求したタイトルだ。バンダイナムコゲームズ WM C カンパニーの石井岳氏は「昔鉄拳2で遊んだユーザーはもちろん、初めて鉄拳で遊ぶというライトユーザーも楽しめるタイトル。これを機会に鉄拳の世界に触れて欲しい」と話す。
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