“AQUOSケータイ”といえば、ソフトバンクから発売されている“予想外の動きをするケータイ”「905SH」の代名詞として広く認知されているが、それと同じサイクロイド機構を採用し、同じブランド名を冠した端末がドコモ向けにも登場する。それがドコモのAQUOSケータイこと「SH903iTV」だ。
SH903iTVは、すでに紹介しているとおり、端末を開いた状態で画面だけを縦位置と横位置に瞬時に切り替えられるサイクロイド機構を採用しているのが最大の特徴だ。シャープが開発した「ワンセグ視聴にもっとも適したスタイル」であるこの機構は、ダイヤルキーや十字キー、ソフトキーがそのまま操作に利用でき、回転2軸型の端末のように側面の小さなキーを操作する必要がない点が魅力となる。
ディスプレイは、ワンセグ対応端末としては現時点で最大となる、3インチのモバイルASV液晶を搭載。解像度は240×400ピクセルのワイドQVGAで、液晶テレビ「AQUOS」で培った高画質設計が生かされている。映像をより鮮やかに再現する「SV(Super Vivid)エンジン」を搭載するほか、明るさセンサーや6色フィルターによる色再現性の向上も図られている。具体的な内容についてはまだ明らかにされていないが、ワンセグ視聴時には専用の画質調整が行えるようになる予定だ。
サイクロイド機構により、待受時だけでなくアプリ使用中でも液晶を横向きにするだけですぐにワンセグが視聴できる「回転連動ワンセグ起動」機能を備える。しかもワンセグは「マルチウィンドウ」表示に対応しており、受信したメールの返事を書いたり、電話帳やスケジュールを見ながら小さな子画面でワンセグを視聴できる。
ワンセグ関連機能としては、録画した番組を高速に再生する「早見、早聞き」機能やGガイド番組リモコンを利用した予約録画、視聴予約、マニュアル録画、視聴中に気に入ったシーンをすぐに録画するワンタッチ録画機能などがサポートされる予定。リピート録画予約や録画アラーム機能も提供される。録画時はもちろんデータ放送や字幕も一緒に保存されるので、イヤフォンなしで再生を楽しむことも可能だ。
なおワンセグ連続視聴時間など、スペックの詳細はまだ公開されていない。この点について説明員は「すでに発売されているソフトバンクの905SHを下回ることはないようにしたいと考えている」と話していたので、連続視聴時間4時間以上を実現する方向で開発を進めているのは間違いない。
このほかFMトランスミッターも装備し、カーステレオやオーディオコンポにワンセグやオーディオプレーヤー、アプリの音声を出力する機能も提供するのも特徴だ。
以下に写真をまとめて掲載するが、発表会場ではモックアップでの展示となったため、質感や細部の表記などは製品版とは異なる可能性がある。画面もあくまでもイメージなので参考程度に考えてほしい。
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