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» 2006年08月21日 17時47分 公開

「ドコモも解約したらワンセグ視聴不可に」──一部報道にドコモがコメント

「ドコモも解約したらワンセグ視聴不可に」と、一部メディアが報じた件についてドコモがコメントした。「具体的なことはまだ決まっていない」としている。

[後藤祥子,ITmedia]

 一部メディアが「ドコモが今後発売するワンセグ携帯では、解約するとワンセグ放送を視聴できない仕様にする」と報じた件についてNTTドコモは、「解約後の仕様について具体的なことは決まっていない」とコメントした。

 ワンセグケータイは、ドコモが「P901iTV」、ボーダフォンが「905SH」、auが「W33SA」「W33SA II」「W41H」をリリースしている。ユーザーがキャリアとの契約を解除すると、「ボーダフォンのシャープ端末は、USIMカードが挿入されていないと端末が操作を受け付けない」(ボーダフォン)、「ワンセグをEZテレビというauの1サービスとして提供している」(KDDI)という理由から、ボーダフォンとauのワンセグ携帯ではワンセグを視聴できなくなる。しかしドコモのP901iTVは、SIMなしでもワンセグ放送を視聴できる仕様になっている。

背景にはインセンティブモデルも

 「解約したら通話以外の端末機能も利用できなくなる」──。こうした仕様の端末が増える理由は、キャリアのインセンティブ(用語参照)方式の販売システムと無縁ではない。

 キャリアは、最新の端末や機能を広く速く普及させるために、インセンティブモデルを取り入れている。ワンセグや音楽機能、メガピクセルカメラなどを搭載した高機能な端末が2〜3万円と、海外で販売されている端末に比べて安価に購入できるのは、この仕組みがあるためだ。具体的には、本来5〜6万円する端末にインセンティブ(販売奨励金)をつけて2〜3万円で販売し、その差額を基本料金やサービスの利用料で回収するというものだ。

 ユーザーが回線を契約直後に解約し、端末の付加機能だけを使うのでは、インセンティブモデルが成り立たなくなる。携帯市場では、カメラの高画素化が進んだ頃からこうした事例が目立つようになり、(2003年8月の記事参照)、ドコモも当時「動向を見て数が増えるようなことがあれば対策も」(ドコモ広報部)と話していた。

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