9月20日に新モデル「Apple Watch Series 10」が発売しました。前モデルに比べて大きな機能追加はありませんでしたが、ディスプレイが大型化したり、ボディーがApple Watch史上最薄になったりといったアップデートは施されています。
これを機にApple Watchを購入、あるいは旧モデルからの買い替えを検討している人もいるでしょう。そんなApple Watchの購入時に気になるのが、セルラーモデル(GPS+Cellularモデル)とGPSモデル、どちらを選べばいいのかという問題です。
本記事では、セルラーモデルとGPSモデルの違い、それぞれのメリットとデメリットをあらためて解説します。
まずは大きな違いから。セルラーモデルは単体でモバイル通信を行えるのに対し、GPSモデルは近くにiPhoneがなければ着信を受けたり、メールに返信したりはできません。
常にiPhoneを肌身離さず持ち歩いているという人は、あえてセルラーモデルを選ぶ理由は少ないのですが、ランニングのような運動時にiPhoneを持ち歩きたくないといった場合は、Apple Watchのセルラーモデルを選べば、単体で電話を受けたり、音楽やポッドキャストをストリーミング再生できたりします。
この他にも、単体で利用できるということは緊急時にも役に立ちます。事故や災害時など、セルラーモデルならiPhoneがバッテリー切れなどで使えなくなったり、紛失してしまったりしても、Apple Watchから電話をかけたり、緊急SOSを発信したりできます。
単体で通信できるセルラーモデルですが、GPSモデルと比べると若干割高となります。Apple Watch Series 10の46mmモデルを選んだ場合、GPSモデルは6万4800円から、セルラーモデルは8万800円からと、1万6000円もの差があります。
また、モバイル通信を行うには、通信キャリアで専用プランへの加入が必要です。日本国内ではau、ソフトバンク、ドコモ、楽天モバイルがApple Watch専用プランを用意しています。
各通信キャリアの料金プランは下記の通りです。各プランへ加入するには、親回線(iPhoneの回線契約)が、それぞれの通信キャリアで契約している必要があります。残念ながら、いわゆる“格安SIM”と呼ばれるMVNOでは利用できません。
なお、格安SIMでは契約できないと書きましたが、ahamo(docomoのオンライン専用プラン)では、それぞれワンナンバーサービスとナンバーシェアを契約可能です。
念のために書いておきますが、セルラーモデルだからといって、キャリアとの契約が必須というわけではありません。契約しなくても、GPSモデルと同等の機能を利用することは可能です。
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