「Google Pixel 9 Pro XL」の“AI推しカメラ”は常用できるレベルなのか? 試してみて分かったこと:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2024年10月24日 12時00分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 今回はGoogleの最新モデルでフラグシップの「Pixel 9 Pro XL」を取り上げる。今回、フラグシップは「Pixel 9 Pro」との2本立てとなったが、カメラ性能は全く同じ。使ってみたのは、大きいXLの方だ。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー Pixel 9 Pro XL(Pixel 9 Proの大きい方)。先代の「Pixel 8 Pro」と重さは10gと違わないのだが、ちょっとズシっと感じる

 カメラ部が妙に出っ張って見えるのは、デザインが変わったせい。ここ数年はカメラを目立たせる方向にしたのか、他社のハイエンドスマートフォンとカメラユニットを競うとどうしても大きくなって目立つのか――理由は分からないが、かつてのPixelシリーズが持っていた「すっきりした感じ」がなくなったのはちょっと残念である。ただし、専用ケースに入れて使うと、出っ張りは目立たなくなる。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー ケース付バージョン。レンズユニット回りの出っ張りが少し滑らかになる

 さて、今回のPixel 9 Proシリーズのカメラの特徴は「目にしたままのシーンを撮影できるカメラ」vs「写真に魔法をかけよう」である(どっちもWebサイトにそう書いてある)。

 一見すると矛盾しているような、矛盾せず成り立っているような、「見たままをきちんと撮れるカメラ vs 見たままを撮った写真をAIで魔法をかけて違うものにしちゃえ」という対決、的なとってもイマドキなアレである。時代を象徴して面白そうだ。

何はともあれ「一緒に写る」してみたい

 Pixelで撮れる写真が安定した高画質なのは分かっているので、それは後回しにする。何はともあれ、発表されてから試したかった「一緒に写る」から使ってみよう。

 一緒に写るは、みんなで記念写真みたいなのを撮るとき、最初に撮影した人を後から撮って合成して、全員一度に撮ったように見せる技だ。

 そういう機能を「ポートレート」の隣というなかなかの“一等地”に割り当ててきたってのも面白い。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー カメラアプリの画面。ポートレートの隣という良い位置に「一緒に写る」がある。普通なら「その他」の中に入れちゃいそうな機能だ

 今回は自撮りじゃなくて、ふたりが並んで全身が写るような写真を撮りたい。そんなテイで「一緒に写る」を試してみた。

 最初に具体的なガイドをしてくれる。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー
Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー
Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー 撮影者1と撮影者2が登場するところが面白い

 まず、構図を考えて1人めを撮影する。続いて、撮影者1から撮影者2に入れ替わり、同じ立ち位置からカメラを向けると、構図内に1人めの写真が透けてオーバーレイされるので、それを見ながらいい位置にくるよう調整してから撮る。

 ちなみに、位置がずれているとしっかりと怒られる。ぴったり合ったら、撮影可能だ。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー 赤い枠が出たらアウト。「最初の写真の構図に合わせてください」と言われる
Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー 枠が白くなったら撮影OKだ

 ちょっと重なっちゃったけど、なんとか撮れた。拡大してガン見しちゃうとディテールに不自然なところはあるけど、そういう所の改善は将来の課題だ。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー こんな感じで「一緒に写る」がうまくいったのだった

 なお、この一緒に写るで撮ると、合成した写真に加えて元の写真×2(撮影者1が撮った写真+撮影者2が撮った写真)もちゃんと記録される。

 そこはさすがGoogle、安心である。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー このように合成前の写真も別途残しておいてくれるのがありがたい

 いろいろと試してみたけど、現状、他の人と重ならないようにして撮った方が良さそう。

Google Pixel 9 Pro XLカメラレビュー よく見ると手の位置が……

 前後関係をうまく処理してくれるようになるともっと面白くなりそう。

 セルフタイマー使わなくても三脚がなくてもスマホを立てかける場所がなくても突然シャッターを押してくださいとお願いされる通りすがりの人がいなくても大丈夫だ、な機能である。

 2度撮るとか位置合わせをするっていう手間は必要なので日常的に使うかといわれると微妙だけれども、AIを使って写真を合成する機能のアイデアとしては面白い。

 Pixelシリーズのカメラの面白さは、単に「AI」を使うぞ、っていうだけじゃなくて、それを使ってこんな機能を実現してみました、というアイデアにあるのだと思う。

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