では普通にカメラの話に入ろう。
Pixel 9 Proシリーズのアウトカメラは超広角(ウルトラワイド)/広角/望遠のトリプル構成で、どれもセンサーは約4800万画素(48MP)以上。広角カメラだけが約5000万画素(50MP)なのだけど、まあ似たようなものだ。
どれも基本は4画素を1つにまとめる「Quad PD」方式に対応していて、通常は1200万画素(12MP)で撮影されるけれども、設定を変えれば全ての画素を使った撮影も可能な仕様だ。
広角カメラは35mm判換算で約24mm相当で、レンズはF1.78。センサーサイズは1/1.31型と、ハイエンド機としてポピュラーな仕様だ。
2xで撮ると、広角カメラの中央部(1250万画素相当)を切り出す形になる。
超広角カメラは35mm判換算12mm相当で、センサーサイズは広角カメラより少し小さめだ。
望遠カメラは5xで110mm相当。レンズはいわゆるペリスコープ型を採用している。F値はF2.8と一般的だ。
5xの望遠で名古屋城も撮ってみた。
全体にこってりよりさわやかめで、コントラストも上げすぎない画作りだ。
続いてポートレートモード。ポートレートモード時は相変わらず「1.5x」と「2x」となっていて、3倍とか5倍での背景ぼかし撮影はできない。
ちなみに料理撮るときは、ポートレートモードが最高。比較的近距離でも使えるので、背景がいい感じにボケた料理写真を撮ってくれるのだ。
カメラをぐぐっと被写体に近づけていくと、途中でマクロモードに切り替わる。より近くまでピントのあう超広角カメラに切り替わり、それの24mm相当部分を切り出してくれる。
Pixel 8 Proから超広角カメラが4800万画素なので、ある程度の画質も担保できる。Pixel 9 Proは超広角カメラの性能がさらに上がったのでありがたい。
また右下の調整ボタンをタップすると、マニュアルモードになり、明るさ、ホワイトバランス、ISO感度、シャッタースピードなどをその場で調整できる。マニュアルモードを別途用意するよりは通常の写真モードから簡単に必要な設定だけをいじれる方がいい。
例えば、シャッタースピードを1/10000秒まで上げて水を撮ってみた。
いちいち「マニュアル撮影」を別機能として用意する(得てしてたいていそれは使いづらい)と、そういうのが好きな人しか手を出さないのだけど、このように通常の写真モードから呼び出せると、必要なところだけさっといじれて良いのだ。
ちなみにシャッタースピードを落とすときは「長時間露光」モードを使うといい。超高速連写+合成で水が流れているように見せてくれる機能で、昼間でも超スローシャッターぽい写真が撮れる。
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