ドコモは10月12日、冬モデル14機種を発表した(10月12日の記事参照)。このうち、903iTV/903iX HIGH-SPEEDを含む903iシリーズ11機種では、メール機能の強化、メガiアプリ対応、新バージョンFeliCaチップの搭載、着うたフルやなどの機能拡張が行われた。また903iシリーズ6機種は全て、GPS機能を搭載しナビ機能が使えるようになったほか、3GローミングサービスのWORLD WINGへ対応した。
ここでは903iシリーズ共通の強化ポイントのうち、メール機能、FeliCaチップ/おサイフケータイ関連機能、GPS機能を中心に紹介する。
903iシリーズ11機種機種では、メール機能が大幅に拡張されている。今回新しくサポートされたのが「デコメ絵文字(デコメピクチャ)」だ。デコメ絵文字は20ドット×20ドットの画像で、絵文字のようにメールの文中に挿入できる。デコメ絵文字の一覧は、絵文字一覧1/2に続けて呼び出せるので、デコメであることを意識せず、絵文字のような使い勝手で文中に挿入できるのがポイントだ。
デコメ絵文字は各機種に240種類以上プリインストールされている他、ドコモもデコメ絵文字を追加提供する。プリインストールされているiアプリ「デコメ絵文字ポケット」を使えば、ドコモが提供するデコメ絵文字をまとめてダウンロードし、端末に保存しておける。また、受信したメールに使われていたデコメ絵文字を保存しておき、メール作成時に使うこともできる。
また903iシリーズでは、送受信可能なメールの容量も大幅にアップした。従来ドコモのメールは、本文が1万バイト(全角5000文字)、写真や動画などの大容量添付ファイルが500Kバイト以内という制限があった(送信時)。しかし903iシリーズでは、本文と添付ファイルを合わせて最大2Mバイト+デコメ絵文字領域90Kバイトのメールが送受信できるようになる。添付ファイルの数も最大10個と大幅に増えた(デコメ絵文字は含まない)。
また、PDFやMicrodoft Word/Excelといったオフィス文書ファイルも添付できるようになっている。
903iシリーズはおサイフケータイ機能(iモードFeliCa)をサポートしており、新バージョンのFeliCaチップを搭載している(5月29日の記事参照)。
新バージョンのFeliCaチップの最大の特徴は、メモリ容量が従来の3倍になったことだ。従来、iモードFeliCaのアプリケーション領域(iCアプリをインストールできるメモリ領域)は約5Kバイトだったが、これが新チップでは約15Kバイトになった。
従来に比べ、より多くのiCアプリをインストールできるようになった903iだが、別記事でも触れているように、基本的にプリインストールされるiCアプリは「DCMX/iD」のみとなる。DCMXはドコモがカード事業者となっているクレジットサービスで、iDプラットフォームを利用するもの。これまでプリインストールされていた電子マネー「Edy」などを使いたい場合は、ユーザーが自分でアプリをダウンロードしてインストールする必要がある。
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