ニュース
» 2006年10月31日 16時26分 公開

ドコモ、“デュアルOSケータイ”の仕様を策定

NTTドコモは、複数のOSを搭載できる携帯電話機の仕様を策定したと発表した。米インテルと共同研究したもので、11月1日午後3時に公開する。

[平賀洋一,ITmedia]
photo 仕様の構成図

 NTTドコモは10月31日、米インテルとの共同研究により、企業ユーザーが選定・開発したOSやアプリケーションを自由に搭載できる携帯電話機の仕様を策定したと発表した。仕様は、11月1日午後3時に公開する。

 この仕様では、通信事業者(キャリア)が選定・開発したOSやアプリケーションを搭載する領域(以下、既製領域)と、企業・法人ユーザーなどが選定・開発したOSやアプリケーションを搭載する領域(以下、自由開発領域)の2つを想定。さらに、これらの領域の制御を行う「領域制御部」を規定している。

 自由開発領域には、導入する企業ユーザーが、自社の業務に合わせて開発したオリジナルのブラウザやスケジューラを搭載した上で、独自のセキュリティポリシーを設定して利用することが可能になる。個人ユーザーが、自作のゲームソフトをインストールするなどの利用も考えられるという。

 領域制御部は単に2つの領域を切り替えるだけではなく、自由開発領域でOSやアプリケーションに障害が発生した場合、既製領域への影響を遮断する機能を搭載。どちらの領域が起動していても端末の通信機能が維持されるよう制御を行う。そのため、自由開発領域のアプリケーションを使用している際に着信しても、既製領域に切り替えて通話を開始することができるという。

 今回の仕様策定についてNTTドコモ広報では、あくまで研究開発に向けた仕様の取り決めであり、この仕様による端末の投入時期や販売形式などはまだ未定とした上で、「複数のOSで起動できるPCのように、目的に合わせてOSやアプリケーションを組み合わせられる携帯電話の開発を念頭にしたもの。法人ユーザーのネットワーク環境に合わせた携帯端末を、今以上に容易に開発できるようになる」(ドコモ広報)とコメントしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2023年12月11日 更新
  1. ゲオの5478円激安コンデジを使ってみた 「渋くて素直」な仕上がりが楽しい? (2023年12月10日)
  2. ドコモが「パスキー」を導入してフィッシング被害報告が0件に パスワードレス認証の効果 (2023年12月09日)
  3. 「11万4480円」がいきなり「実質24円」に(転売ヤー対策込み) しかし年末にはNGに?/デザインには作り手の“思想”が見え隠れする(好みかどうかはさておき) (2023年12月09日)
  4. 外出時にスマホの「テザリング」をどうしても使いたくない理由 (2023年12月08日)
  5. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【12月10日最新版】 最新スマホの特価セールや還元を見逃すな (2023年12月10日)
  6. 新「楽天SPU」のお得度を検証 楽天モバイルを月額0円で利用するには? (2023年12月07日)
  7. ゲオが「Apple 認定整備済製品」取り扱い iPhone 13 miniやiPhone SE(第3世代)など (2023年12月08日)
  8. Androidで「iMessage」のフリができる「Beeper Mini」、送受信不能に (2023年12月09日)
  9. 「Xiaomi 13T Pro」を“実質24円”で販売できるカラクリ 実は転売ヤー対策として有効も、今後は規制に? (2023年12月02日)
  10. 「端末値引き4万円まで」「白ロム割規制」は12月27日から 電気通信事業法の改正が決定 (2023年11月24日)

過去記事カレンダー