基本機能と言えるアドレス帳、メール、Webに関しては、あまり一覧性が高くないことが不満点として挙げられる。例えばアドレス帳は1ページ5件、メールは6件となっており、ディスプレイ解像度に対して一覧性は決して高くない。文字サイズや表示スタイルがほぼ固定されているためだが、もう少しカスタマイズできるとよかった。一覧だけ見ると一昔前の端末のような印象を受けてしまう。
アドレス帳の基本はタブ付きの一覧表示で、左右キーで隣のタブ、ダイヤルキーでタブ間をダイレクトに移動できる。ダイヤルキーで「あ」の先頭、「い」の先頭、「う」の先頭といった移動はできない。アドレス帳の登録数が多い人は、検索方法を「ヨミガナ」に変更したほうがよいだろう。こちらは読みを入力していくと同時に一覧表示もリアルタイムに切り替わるタイプで、比較的すばやく目的の相手を検索できる。一覧から相手を選択して詳細画面に切り替え、電話番号で決定キーを押せば音声発信、メールアドレスで決定キーを押せばメール作成と自然な操作だ。
メールは作成時に「宛先」「件名」「本文」「添付ファイル」を選択して入力していくタイプで、どの項目から入力してもいい。ドコモやau端末と手順が違うのは、“送信”が項目一覧上の選択肢になっていることだろう。宛先、件名、本文を入力後、一度項目一覧に戻ってから送信作業を行う。ソフトバンク独自の仕様ということになるが、慣れてしまえば不満とまでは感じないだろう。
メールボックスはメインフォルダ(受信フォルダ)以外に10個のフォルダを持ち、メールアドレス(完全一致)か件名(部分一致)のどちらかをフォルダごとに複数指定して振り分けられる。メールアドレスでドメインのみの指定などができないのは残念だが、件名の部分一致で振り分けできるため、メーリングリストやニュースなども効率よく振り分けられる。
インターネット接続(Web)は右ソフトキーに終了、戻るといった操作が割り当てられている。ブラウザ内で4方向に項目移動ができる点を除けば一般的だ。メニュー間の移動はクリアキーでも戻ると同じ動作が可能なので、他キャリアの端末から移行しても、さほど違和感なく操作できるだろう。
メールの本文表示やWebでは、文字サイズを小/中/大の3段階に変更できる。小ではメールなら19×16文字、Webなら19×20文字で表示が可能だ。
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