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» 2006年12月01日 23時05分 公開

各地で進むMediaFLOの標準化mobidec 2006

QUALCOMMの携帯電話向け放送サービス「MediaFLO」。mobidec 2006のセッションにクアルコムジャパンの前田氏が登壇し、同社のMediaFLO普及に関する活動報告を行った。

[平賀洋一,ITmedia]
photo クアルコムジャパン 事業戦略本部長 前田修作氏

 QUALCOMMが推進する携帯電話向け放送サービス「MediaFLO」。米国ではQUALCOMMの子会社であるMediaFLO USAとVerizon Wirelessにより、正式サービスが年内に始まる予定だ(2005年12月の記事参照)。また、日本でもKDDIに続いてソフトバンクがMediaFLOの利用を企画する新会社を立ち上げたほか(7月18日の記事参照)、ワイヤレスジャパン2006で小規模な放送実験のデモを行うなど(7月21日の記事参照)、サービス開始への準備が進んでいる。

 11月30日に行われたmobidec 2006では、クアルコムジャパンの事業戦略本部長 前田修作氏がセッションに登場。QUALCOMMのMediaFLOに関する活動のアップデートを行った。まず、MediaFLOの標準化を目指す普及団体「FLO Forum」のメンバーが60社以上に拡大し、北米から25社、ヨーロッパ17社、韓国15社、中国5社、イスラエル1社、日本から5社が参加していると説明した。業種別の構成では半導体メーカーが9社、端末メーカー11社のほかにインフラ事業者が39社と多い点に触れ、「北米では、サービス開始に向けてネットワークの構築が急ピッチで進んだ。そのために、インフラ業者さんが数多く参加した」(前田氏)と解説した。

 また、2006年1月にTIA(アメリカ電気通信工業会)の委員会TR47.1に提出したMediaFLOのAir Interface Spec.とMinimum Performance Spec.が、7月と10月に相次いで「Air Interface Specification TIA-1099」と「Minimum Performance Spec. TIA-1102/1103/1104」(端末およびトランスミッターのMinimum Performanceおよびテスト仕様)として発行されたことを紹介した。

photophotophoto MediaFLOの標準化促進団体「FLO Forum」には、60社以上のメンバーが参加。アメリカではTIAから標準仕様として発行されたほか、ITUにおいても国際標準へ向けた活動を行っている

 「アメリカでは標準化の前にMediaFLOの準備がスタートしていたが、TIAから標準仕様として発行が始まった。これでアメリカでは標準化された仕様として大手を振ってビジネスができる」(前田氏)

 またアメリカだけなく、英国ではBskyBによるフィールドテストの第1フェーズが完了し、台湾ではCNSやTTVらとトライアルシステムを建設し周波数割り当てを受けているなど、各国での進ちょくを報告した。日本ではARIB(社団法人電波産業会)において標準化の議論を進めているほか、世界標準化へ向けた活動をITUで推進するという。

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