次は室内の作例を見ていこう。
こちらは前述の通り、手ブレ補正をオートにすると周辺部を使わない(画像サイズがやや小さくなる)ため、「画角が少し狭くなる」という例だ。
また、同じ環境だが手ブレ補正オフ時はISO320、オートだとISO160と、手ブレ補正が効く分感度を抑えている。感度を上げてもノイズはさほど増えていないが、その分ディテールにノイズ低減処理の跡が見てとれるが分かるだろうか。
白熱灯下で撮影。白熱灯の赤みは完璧に補正された。
こちらはどちらもマクロ。2枚目は撮影補助用ライトを使用した。ちなみに「接写モード」にすると約10センチまで寄れる。
SO903iは、特徴機能の1つ「BestPic」が3Mモードでしか使えないという3M重視カメラである。「機能をフルに使いたいなら3Mモードでねっ」ということでその辺は面白いと感じたが、それなら背面ディスプレイ利用時にも全機能にアクセスできるようにしたり(9個もキーがあるんだし)、オープン時は縦位置撮影もできたり(折りたたみ形状のボディだと、オープン+横位置撮影は操作しにくい)して欲しかったと強く思う。
ただし不満はそのくらいだ。作例の通り、画質は意外にいいし、上記以外の使い勝手はそこそこよい。BestPic機能も面白い。というわけでオートに任せて“撮るだけ”に集中するのであれば、さくっとデジカメ風に気軽にスナップが撮れる3Mカメラケータイとして楽しく使えそうだ。
くどいが、ここまで凝りながら、なぜ折りたたみ時はシャッターを切るくらいしかできないのだろう……。
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