3インチワイドの大画面で、端末を閉じたまま視聴できるワンセグ機能は本機は大きな魅力の1つ。Bluetooth機能の詳細は後述するが、SCMS-T対応のBluetoothオーディオ機器の使用によりワンセグ音声をワイヤレス出力することも可能。これはワンセグ対応のソフトバンク3G端末では現時点で唯一となるメリットだ。
ワンセグはデータ放送と字幕付きの「縦向き」、字幕付きの「横向き」、「横向きフルスクリーン」、計3種類のモードで視聴できる。これらモードはワンセグ視聴中に[文字]キーで順次ワンタッチで切り替えられるほか、メニューから起動した場合にどの表示モードで開始するか設定しておくこともできる。
起動は、メニューから選択する以外に右側面にある[TV]キーの長押しで即座に起動できるようにもなっている。なお[TV]キーを短押しすると、横向きスタイルを有効に活用できるツール専用のランチャーメニューが表示される。ここからワンセグを起動すると、自動的に“横向きフルスクリーン”で起動するようになっている。
また、操作系も視聴モードの向きに合わせて自動的に切り替わる。具体的には、ダイヤルキーの上下と左右キーの機能が入れ替わって、常に“上下が音量”“左右がチャンネル切り替え”と、直感的に操作できるよう工夫されている。この部分は些細なことと言えなくはないが、実際に使ってみると使用頻度が高いだけに大変便利に使える。ちなみにチャンネル操作はダイヤルキーによるダイレクト選局も可能で、音量も右側面の[▲(上)]/[▼(下)]キーでも調整できるようにもなっている。
テレビ番組表は放送波を利用するタイプでなく、インターネット経由でデータを受信する「Gガイドモバイル」(関連記事参照)を採用する。複数のチャンネルの番組表を同時に確認でき、番組表でチャンネルを選択し、テレビに戻ることでその視聴チャンネルも反映される連携機能を搭載する。放送波を使うタイプの番組表はWeb通信のためのパケット料金がかからないメリットがある反面、視聴中のチャンネルのみ/以降数番組分しか表示できないことが多いので、「今どのチャンネルで何をやっているのか、何時からどのチャンネルで何が放送されるのか」といった探し方をすることが多いユーザーにとっては、本機の仕組みも便利である。
番組は1Gバイトの本体内蔵メモリへ録画できる。1Gバイトのメモリに最大5時間20分、1番組あたり最大4時間の録画が可能だ。残念ながら予約録画や外部メモリ(microSDカード)への保存には対応しないが、帰宅が遅くなりそうなので仕事場でちょっと番組を録画しておく/視聴中の番組の気になるシーンを録画、というような使い方ならば録画可能な時間も含めて十分といえるだろうか。ちなみに視聴中の番組を静止画としてキャプチャーする機能も備えている。
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