圧倒的な“高機能”が心地いい──ハイエンド機「911T」の実力に迫る(前編)東芝「911T」レビュー(4/4 ページ)

» 2007年03月16日 11時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 PCドキュメントビューアはWord、Excel、PowerPointといったオフィスドキュメントやPDFデータの閲覧が可能で、90度ごとの回転表示および縦/横向き、拡大/縮小表示をサポートする。もちろん本機の高解像度表示に対応するので、A4サイズで作成された文書、例えば鉄道会社のWebサイトによくある時刻表PDFデータの細かい文字列も全体表示のまま内容が読めるほどだ。S!GPSも高解像度のディスプレイを活かした情報量の多い地図表示が行える。

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photophoto Webサイトに掲載されている某社の時刻表PDFデータを表示。911Tなら全体(A4サイズ)表示のまま時刻の文字情報を読み取れる。また、PDFデータの閲覧は見開き表示や連続表示もでき、かつ本体に一時保存せずとも、Webサイトのリンクをたどるだけでダイレクトに表示させることも可能。これ、非常に便利だ
photophoto ワイドVGA(480×800ピクセル)の911T(左)と、QVGA(240×320ピクセル)のW44T(右)で表示される地図を“横方向に表示される範囲をほぼ同じ”にして比較(auのW44TはEZナビウォークの画面だが、S!GPSと同じナビタイムジャパンの「NAVITIME」ベースのもの)。縦方向はもちろん、施設アイコンの数や番地表示などにも911Tで見る方が表示情報量に差がある。かつ、それでいてすっきりと見やすい
photophoto 同じ条件で地図をもう少し広範囲に表示させると、もっと差がつく。911T(左)は、路地や番地、施設アイコンも含めて詳細が表示されているが、QVGA表示の端末(右)だとほぼ幹線道路のみの表示となってしまう

 このほか、ワイドのディスプレイをより日常的に、かつ便利に活用しようという試みとなる“ミニツール”も便利である。

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photophotophoto ワイドディスプレイになった分の約160(縦)×480(横)ピクセルほどを活用し、ニュースや天気、保存したスケジュールやメモ内容などのさまざまな情報を表示できる“ミニツール”。実用英会話の文例集を次々表示してくれる「英会話とっさのひとこと」(中下)など、同社の携帯情報サイトで追加配信を行うコンテンツも用意する予定

 ミニツールはPCでいうガジェット/付箋紙アプリのようなイメージで利用できる機能で、ディスプレイのワイド化により縦方向に余白ができた部分へ、メモ内容やスケジュールといった情報を別途表示しておけるもの。「ニュースと天気」「メモ帳」「スケジュール」「英会話とっさのひとこと」「くーまん」「SKY」などから選択でき、このほか“ミニフォト”ツールで撮影した写真を表示させるものも用意する。メモ内容やスケジュール、ニュース以外に、英会話のフレーズをランダムに表示させたり、カメラで撮影した画像などをアニメーション表示させることが可能であり、熱烈なファンが多い“くーまんの部屋”も常時表示できるのは涙モノである。

 もちろんワイドディスプレイを情報表示優先で利用することも考慮されている。待受画面、メール閲覧、メール作成画面などではワイド表示設定をオンにすることで、ミニツールを非表示にし、画面いっぱいに表示に利用できるようにもなっている。

photophoto ミニツール表示を無効にし、ワイドディスプレイを活かした情報量の多い表示も可能。この例ではミニツールを無効にすると7行分ほど多く情報を表示できる
photophoto メモやスケジュールの内容なども、待受だけでなく常に表示させておけるミニツール。ユーザーのアイデア次第で非常に便利に活用できそうだ

(後編へ続く)

 後編は、Bluetooth機能やワイドVGA液晶を活用したAV系機能のチェックに加え、タスクメニューや“くーまん”などを含めた実際の携帯としての使い勝手を検証していく予定です。


※今回の検証はあくまでも開発最終段階の試作機によるものです。製品版では仕様が変わる可能性もあります。



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