マーキュリー・エンタープライズとバイロメディアは、両社が提供する携帯向け動画変換エンジン「Motion Fitter」に、ワンタイムURL生成機能を実装した。不正ダウンロードを防ぐ対策の一環として搭載したもので、エンドユーザーは生成したURLからの動画ダウンロードを一定時間だけしか行えなくなる。
また、従来のASPによる提供に加え、新たにサーバレンタルプランとソフトウェアレンタルプランを用意。携帯向けに大量の動画を配信する企業が、定額の使い放題で動画変換サービスを利用可能になる。両プランは変換サーバを安定した環境で利用したいというユーザーの要望に応え、推奨環境をRedHat Enterprise Linux4または5、CentOS 4とした。来月には動画にロゴマークなどの画像やテロップ合成する機能も追加する予定だ。
Motion Fitterは、FLV/MP4/QuickTime(MOV)/WMV/ASF/AVI/3GPP/3GPP2/AMCフォーマットの動画ファイルを、携帯キャリアの各端末の仕様に合わせた表示サイズやフォーマットに変換して、配信するサーバアプリケーションソフトウェア。動画の変換に加え、キャリア別にHTMLを自動生成する「HTML変換機能」を備えており、各種パテントライセンスも取得済みであることから導入しやすい点が特徴だという。両社はほかにも画像変換ASPの「Picture Fitter」を提供している。
携帯市場では、端末性能の向上と3Gインフラの拡張で携帯動画の需要が高まりつつあり、マーキュリー・エンタープライズの阪本耕造社長によると「コンテンツプロバイダだけでなく、SNSやブログサービスを運営する企業からのオファーが増えている」という。同社では、携帯動画配信の導入を検討する企業向けに無料トライアルを用意。申し込みは、同社サイトから行える。
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