4月19日から22日まで、ソウルで「Korea IT Show 2007」が行われた。家電製品からモバイルまでさまざまな製品や技術が一堂に介する、韓国最大のIT展示会の1つだ。
今回はSamsung電子、LG電子といったお馴染みの端末メーカーだけでなく、SK Telecom、KTFといったキャリアも参加し、自社の最新技術を披露していた。
Samsung電子ブースでもっとも注目を浴びていたのは“デュアルDMBフォン”こと「SCH-B710」だ。この端末は、衛星DMB(韓国版モバイル放送)と地上波DMB(韓国の地上デジタル放送)の両方を受信できる、韓国で初めての携帯電話。端末上にある「DMB」ボタンを押すとチャンネルリストが現れ、衛星DMBと地上波DMB両方のチャンネルを一覧表示する。
現在、韓国で人気のケータイ機能が“動画”だ。とくに「UCC(User Created Contents)」といって、ユーザーが撮影し編集した動画コンテンツが大変人気になっている。そのUCCが普及した理由の1つに、携帯電話のカメラ機能向上が挙げられている。「SCH-B750」は、そんなUCCの流行に合わせるように開発された携帯電話だ。
片面はMP3プレーヤー、片面は携帯電話というユニークなデザインで話題となった「SGH-F500」の韓国版も展示。SGH-F500独特のデザインはそのままに、衛星DMB対応という韓国向け機能を搭載する“Ultra Mobile TV”こと「SCH-B640」も登場した。
新しいUltraシリーズもお披露目された。「SCH-C220」は、厚さなんと10.9ミリという「世界でもっとも薄い」(Samsung電子)という超スリムなスライド端末だ。韓国全土の地図を内蔵しており、GPSを利用したナビも可能になっている。
Ultraシリーズの「SCH-C210」は厚さ5.9ミリで、こちらも「世界でもっとも薄い」(Samsung電子)ストレートタイプの携帯電話。200万画素カメラやミュージックプレーヤーなどを備える。
Samsung電子ではHSDPA端末の新製品も複数展示していた。「CH-W2700」は薄さ11.9ミリのスリム端末。よく見るとソフトバンクモバイルの「XS 707SC」と同じデザインであることが分かる。
「SPH-W2400」は地上波DMBの受信が可能なHSDPA/GSM対応端末。19.9ミリとやや厚みのあるボディに、200万画素カメラやmicroSDカードスロットを備える。
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