では、機能や使い勝手を改めて確認していこう。
本機のカメラ機能で面白いのは、撮影モードの扱いだ。“カメラモード”は左ソフトキー([メール]キー)がモード切り替えキーになり、撮影モードを選択できる。
その内訳は、モバイルカメラ(QVGAまでと480×800ピクセルの縦位置写真)、デジタルカメラ(VGA以上の横位置写真)、ビデオカメラ(VGA解像度の高画質動画)、ムービーメール、ムービー写メール、バーコードリーダーの6種類。単なる静止画と動画の分別だけでなく、用途別に分けられている。そのため、シーンによってさっと選べるの。これはよいっ。
カメラの起動は側面の[カメラ]キーで行う。短押しすると静止画、長押しすると動画モードで起動する。なお、側面の[TV]キーから横向きのワイドメニューが表示されるので、そこでカメラやビデオカメラを選んでもいい。
ちなみに“デジタルカメラ”モードにすると画面やUIも横向きになり、デジカメのように構えるスタイルになる。シャッター([カメラ]キー)は半押しでAFロックが可能、ダイヤルキーを使うときは[メディアコントロール]キーがAFロック、決定キーが撮影となる。
そのレスポンスは、保存までにかかる時間でちょっと待たされる印象だ。3Mのフルサイズ写真をmicroSDに保存する場合、撮影後、保存確認の画面までが4秒。保存を実行して完了するまでが約3.5秒。トータルでは8秒弱だが保存確認画面までが長いので、余計に待たされる気分になる。
ただし画像サイズを落とせば高速になる。2Mモードで画質をノーマルにすると、撮影→保存確認まで約2秒に短縮される。こちらはシーンによってうまく使い分けるようにしたい。
デジタルカメラモード時の撮影機能にも少し触れておこう。
シーンモードは“美白”、“赤みプラス”、“夜景”、“感度アップ”、“文字”の5つを用意する。“感度アップ”に設定すると夜でも明るく撮れる。
それ以外の細かい設定も「撮影設定」と「機能設定」メニューに豊富に用意する。撮影設定には“画質”、“画像効果”(セピアと白黒)、“モバイルライト”、“ホワイトバランス”、“色調調整”(あざやかかあっさりが選べる)、“セルフタイマー”があり、機能設定には“フォーカスモード”、“手ブレ軽減”、“グリッド表示”などがある。画像そのものに関する機能は「撮影設定」からと覚えておくとよいだろう。
ちなみにフレーム付き撮影は“モバイルカメラ”モード時のQVGAサイズ以下の場合のみ可能になる(せっかくのワイドVGA液晶なのだから、ワイドVGA用のフレームを用意してくれれればいいのに)。
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