W52Tとほぼ同じ? いや、微妙に違う写りの差──「911T」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/4 ページ)

» 2007年05月14日 16時02分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

わかりやすい「カメラモード」──これ、なかなか使いやすい

 では、機能や使い勝手を改めて確認していこう。

photophotophoto カメラ起動時はレンズ上のLEDが赤く点灯する。その右には撮影補助用ライトがある(左)。本体側面には半押しによるAFロックが可能なシャッターボタンがある。待受時はこのボタン短押しでカメラ、長押しでムービーが起動する(中)。外部メディアはmicroSD(2Gバイトまで使用可能)

 本機のカメラ機能で面白いのは、撮影モードの扱いだ。“カメラモード”は左ソフトキー([メール]キー)がモード切り替えキーになり、撮影モードを選択できる。

photophoto カメラの撮影モードは用途やサイズによって、6つに分類されている。目的のものをすぐ選べるのがよい

 その内訳は、モバイルカメラ(QVGAまでと480×800ピクセルの縦位置写真)、デジタルカメラ(VGA以上の横位置写真)、ビデオカメラ(VGA解像度の高画質動画)、ムービーメール、ムービー写メール、バーコードリーダーの6種類。単なる静止画と動画の分別だけでなく、用途別に分けられている。そのため、シーンによってさっと選べるの。これはよいっ。

 カメラの起動は側面の[カメラ]キーで行う。短押しすると静止画、長押しすると動画モードで起動する。なお、側面の[TV]キーから横向きのワイドメニューが表示されるので、そこでカメラやビデオカメラを選んでもいい。

photophoto 側面の[TV]キーで横向き用メニューが立ち上がる。ここからカメラやビデオカメラを選ぶと、自動的にVGA解像度以上の高画質横位置モードで起動する。ただし、これはこれでよいのだが、ピクチャーとムービーの再生メニューは横向きでは操作できない。これを用意するなら、このまま横位置表示で再生できるようにしてほしかったのである

 ちなみに“デジタルカメラ”モードにすると画面やUIも横向きになり、デジカメのように構えるスタイルになる。シャッター([カメラ]キー)は半押しでAFロックが可能、ダイヤルキーを使うときは[メディアコントロール]キーがAFロック、決定キーが撮影となる。

 そのレスポンスは、保存までにかかる時間でちょっと待たされる印象だ。3Mのフルサイズ写真をmicroSDに保存する場合、撮影後、保存確認の画面までが4秒。保存を実行して完了するまでが約3.5秒。トータルでは8秒弱だが保存確認画面までが長いので、余計に待たされる気分になる。

 ただし画像サイズを落とせば高速になる。2Mモードで画質をノーマルにすると、撮影→保存確認まで約2秒に短縮される。こちらはシーンによってうまく使い分けるようにしたい。

 デジタルカメラモード時の撮影機能にも少し触れておこう。

 シーンモードは“美白”、“赤みプラス”、“夜景”、“感度アップ”、“文字”の5つを用意する。“感度アップ”に設定すると夜でも明るく撮れる。

 それ以外の細かい設定も「撮影設定」と「機能設定」メニューに豊富に用意する。撮影設定には“画質”、“画像効果”(セピアと白黒)、“モバイルライト”、“ホワイトバランス”、“色調調整”(あざやかかあっさりが選べる)、“セルフタイマー”があり、機能設定には“フォーカスモード”、“手ブレ軽減”、“グリッド表示”などがある。画像そのものに関する機能は「撮影設定」からと覚えておくとよいだろう。

photophoto 横向き用の操作UIも用意する。“モバイルカメラ”(縦向き)モードのサブメニューは、最後に使ったコマンド2つが記憶される。これ意外に便利(左)。一方、“デジタルカメラ”(横向き)モードのサブメニューはアイコン表示となる(右)

 ちなみにフレーム付き撮影は“モバイルカメラ”モード時のQVGAサイズ以下の場合のみ可能になる(せっかくのワイドVGA液晶なのだから、ワイドVGA用のフレームを用意してくれれればいいのに)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年