電子マネーの利用率が高いのは20代、ヘビーユーザーが多いのは40代──楽天リサーチ調べ

» 2007年07月03日 23時01分 公開
[ITmedia]

 楽天リサーチは7月3日、電子マネーに関するインターネット調査の結果を発表した。同調査は2007年月16日に実施したもので、対象は楽天リサーチ登録モニターのうち、東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県に住む20代から60代の男女合計1000人。

 同調査によれば、対象者のうち電子マネーの利用経験があるのは約6割。利用頻度は「週2-3回」が12.5%、「月に2-3回」が10.9%、「毎日」が10.3%で上位を占めた。利用者が最も多い層は20代で、7割以上が利用している。また30代から50代でも利用者は過半数を占めており、電子マネーが幅広い年齢層に普及していることが分かった。

 なお、利用頻度が「毎日」もしくは「週2-3回」と回答したヘビーユーザーが最も多いのは40代、「週1回」もしくは「月に2-3回」と回答したミディアムユーザーや「月に1回」もしくは「それ以下」と回答したライトユーザーが最も多いのは20代だった。

 現在利用している電子マネーで最も多かったのはSuicaで75.0%。以下、Edyが43.1%、PASMOが27.1%と続いた。電子マネーのうち、メインで使っているものについては、Suicaが56.3%と突出して多く、次いでEdyが22.3%、PASMOが16.3%となった。Suicaはすべての年齢層でメインの電子マネーとなっているが、Edyは20代から40代、PASMOは50代、60代での利用が多かったという。

 電子マネーで1カ月あたりに支払う金額は、「1000円未満」が25.9%と最も多く、次いで「2000円-2999円」が14.2%、「1000円-1999円」が13.9%で続いた。へビーユーザーでは「1万円-1万9999円」が24.1%で最多となっており、1割強が2万円以上と回答している。

 電子マネーを使う理由は、「支払いが簡単だから」が78.0%で最も多く、以下は、「ポイントがつくから」が25.6%、「お金を持ち歩かないで済むから」が23.2%と続いた。

 なお、電子マネーサービスを選ぶ際に重視するポイントは、「利用時にポイントがつく」が48.0%で1位。次いで「チャージできる場所の多さ」が45.8%、「使える店の数が多い」が44.9%で、2位、3位となった。

 現在使用している電子マネーについては、「非常に満足」と「やや満足」を合わせて74.5%、「やや不満」と「非常に不満」を合わせて5.4%と、大多数が満足している。特にヘビーユーザーでは満足層が87.3%に達するなど、利用頻度が高くなるほど満足度も上がる傾向があるという。

 項目別では、チャージできる場所の多さ、チャージ方法、チャージできる金額の限度額や単位、決済方法の4項目で満足層が5割から6割強を占めている。ポイントプログラムの内容、セキュリティ、残高・購入履歴の確認方法の3項目では、満足層は2割から3割強とやや少ないものの、不満層を上回った。なお、唯一「使える店の多さ」という項目では、不満層が満足層を上回っている。

 なお、「おサイフケータイ」の利用者は全体の22.3%で、他の電子マネーサービスに比べると、比較的少数派となっている。年代別では、30代の利用率が27.5%で最も高く、以下、40代が25.6%、20代が22.8%でこれに続いた。また、電子マネーの利用頻度が高いユーザーほど、おサイフケータイの利用率が高いという傾向があり、電子マネーのヘビーユーザーにおける「おサイフケータイ」利用率は32.9%となった。

 「おサイフケータイとして主に利用している携帯電話キャリアは、「NTTドコモ」が64.6%、「au(KDDI)」が24.6%、「ソフトバンク」が10.8%。年代別では、「NTTドコモ」の利用者が30代で最も多いのに対し、「au(KDDI)」「ソフトバンク」では20代での利用が多いという。

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