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» 2007年07月13日 18時44分 公開

傷だらけの男たち「お前がやったんだろ」Mobile&Movie 第267回

映画に登場する“モバイル製品”をチェックする「Mobile&Movie」。今回ご紹介するのは、大ヒット作『インファナル・アフェア』のチームが再び集結した『傷だらけの男たち』。携帯電話が重要な役割を果たします。

[本田亜友子,ITmedia]
作品名傷だらけの男たち(Confession of Pain)
監督アンドリュー・ラウ、アラン・マック
制作年・製作国2006年香港作品


 今回ご紹介する作品は大ヒット作『インファナル・アフェア』のチームが再び集結した『傷だらけの男たち』。アカデミー最優秀作品賞を受賞した『ディパーテッド』同様、レオナルド・ディカプリオ主演でハリウッドでのリメイクが決定しています。傷だらけの男たちもまた、拭い去ることのできない悲しい過去を持つ2人の刑事の物語。完全犯罪のトリックを暴いたのは、携帯電話に残っていた着信履歴でした。

 2003年のクリスマス、香港警察の刑事ポン(金城武)は、上司のヘイ(トニー・レオン)とともに若者たちで賑わうバーで張り込みを続けていました。客として潜入したポンでしたが、一口も酒を飲まない態度をヘイは不自然だと注意します。イヤイヤながら酒を口にするポンに、ヘイは“酒は飲みにくいからおいしいものなんだ”と助言します。その後、ターゲットが動き出し、ヘイとポンは凶悪犯罪者の現行犯逮捕に成功。仕事を終えて、ポンが自宅に戻ると、そこには変わり果てた恋人の姿が……。

 恋人の死から立ち直れず、ポンは飲めなかったお酒にどんどん溺れていきました。刑事を辞めて私立探偵に転職し、浮気調査を中心に細々と探偵の仕事はしていましたが、昼夜かまわず酒を飲み続ける堕落ぶり。一方ヘイは表街道で、実績を積み上げ出世し、ついには香港の億万長者チャンの一人娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚するまでに。そんなヘイとポンを再び結びつけたのが、2006年に起きた事件でした。

 スクツァンの父チャンが何者かに殺され、莫大な財産が強奪されたのです。自宅のリビングで惨殺されたチャンとその執事。すぐに容疑者が絞られ、ヘイは妻スクツァンに安心するよう告げます。しかし防犯システムは強固で、顔見知りでなければチャンと会うことは不可能だとスクツァンは主張。ヘイに取り合ってもらえないスクツァンは、探偵であるポンに連絡し、この事件の捜査を依頼したのでした。

 ポンは、世話になったヘイの妻の頼みということで、面倒ながらも引き受けることに。しかし、調べれば調べるほど、この強盗殺人事件には不可解な点が出てくるのです。なぜ、犯人たちは事件後すぐ見つかったのか、奪われた金はどこに行ったのか……。ポンは徐々に刑事時代のカンを取り戻し始めます。犯行現場となったチャンの屋敷を訪れた時、執事の部屋で携帯電話を見つけたポン。そこには、事件の前と後に同じ番号への着信履歴が残っていました。

 やがて事件の真相を知る男から

 「お前がやったんだろ」

 という電話がかかってきます。強盗殺人事件に隠された過去とは? ポンがつかんだ真実とは?

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