ではその画質から見ていこう。今回は、EXILIMケータイ W53CAがどれだけ“EXILIM”なのかを判断するため、手元にあった“普通の”デジカメ「EXILIM CARD EX-S500」(2005年6月発売)という500万画素CCDモデルと比較してみた。
いつもの黄色い象のすべり台から。
いつもとほぼ同じ位置から撮影しても、28ミリだとこれだけ広い範囲が写る。
こちらは、38ミリ相当のEX-S500による作例と同じような範囲が写るように近づいて撮ったEXILIMケータイ W53CAの作例。見比べると改めて分かるが、確かにかなりいい線をいっている。
続いてあずまやを。こちらは同じ立ち位置から撮影。
あずまやの作例のディテールをよく見ると、EXILIMケータイ W53CAにちょっと不自然な……“塗った”ような、描いたような感じが見られるが、携帯カメラとしては十二分な写りだ。思ったよりディテールもしっかりしていた。
続いて寝転がってる猫を撮影。さすがに猫の毛のような細かくてふわふわしたものの描写は携帯カメラのレンズではきついか。しかし、それはEXILIMとして見るからであって、従来の携帯カメラとは格段に違う描写力である。ちなみにこの2枚の色が違うのは、オートホワイトバランスの処理の違いだと思われる。
では、一気にEXILIMケータイ W53CAの作例を。
お祭りの風景。広角レンズならではの遠近感が出るよう、ちょっと高い位置から撮影した。こんな風に撮れるのも広角ならではだ。
起動もAFもなかなか高速なので、このようなシャッターチャンスもなんとか捉えられる。ただ、さすがに普通のデジカメに比べると「レリーズタイムラグ」(シャッターを押してから実際に撮影されるまでの間隔)があるのは否めない。
次は夏らしくひまわりを撮影。
28ミリの広角を生かして、ローアングルでひまわり畑と青空をバックにした煙突をまとめてみた。空の色がやや紫がかっているが、この構図でこれだけ色が出てれいば悪くない。
ひまわりの花に向かってツルが……と思ったら、どうもツルがひまわりの花びらに巻き付いてしまったらしい。さすがにこのような細かい構図では9点マルチAFがうまく働かない。2枚目のマクロモードにした方は中央1点AFモードでピントを合わせて撮影した。
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