Samsung電子とBang&Olufsen、音楽携帯「Serenata」を共同開発

» 2007年10月12日 17時00分 公開
[佐々木朋美,ITmedia]
photo 音楽携帯「Serenata」(SGH-F310)

 韓Samsung電子とデンマークのオーディオメーカーであるBang&Olufsen(以下、B&O)は、音楽携帯「Serenata」(SGH-F310)を発表した。11月初旬から、欧州全域のB&Oショップおよび携帯電話ショップで販売される予定で価格は未定。両者が共同開発する携帯電話は、2005年発売の「Serene」に続き、今回で2台目となる。

 SerenataはB&Oがデザインと音響面を、Samsung電子が製品開発を担当した端末。斬新なデザインが目を引いた、両者合作の第1弾である「Serene」(2005年)と同様、Serenataも既存の携帯電話にはないような革新的なデザインに仕上がっている。

 通常、端末下部に配置される操作部が上部にあり、2.26インチの液晶ディスプレイ(240×240ピクセル、26万2144色表示)をその下に位置している。ホイールキーでメニューや曲の選択、電話の発信、メッセージ入力など多様な操作が行うため、従来のダイヤルキーは省略された。

スピーカーとスタンドを引き出せば、自立させてオーディオ機器として利用できる(左)。充電スタンドに置いたところ(右)
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 ディスプレイは通話をしている時は電話モードとして青色に光り、音楽を聴いている時は音楽モードとして赤に変わる。指を軽く動かしての操作や、色の変化による操作状態の確認など、感覚的に使えるようになっているのが特徴だ。

 ホイールキーなどはシャープな印象を持たせるアルミニウムを用いており、その周りの黒い部分は柔らかみが感じられるソフトフィル塗装仕上げ。対照的な素材を使ってめりはりをつけた。全体的に丸みのあるフォルムだが、これは長い時間をかけて海の中で転がったり削られたりして丸くなった石からイメージしたものだ。今回SerenataをデザインしたB&Oのデザイナーであるデビット・ルイス氏は、海辺を歩きながら見つける丸い石たちが魅力的だと語っており、こうした経験がSerenataの独特なデザインにつながったようだ。

 当然、音楽機能も強化されている。B&Oが独自開発したICEpowerアンプを内蔵して音質向上を図ったほか、スピーカーもHi-Fi仕様。MP3/AMR/AAC/WMAといった音楽ファイルのほか、OMA DRMやWindows Media DRMといったDRMにも対応する。4Gバイトのハードディスクを内蔵しているので、1曲4Mバイト換算で1000曲以上の音楽ファイルを保存できる。

 端末背面にはスピーカーと、本体を立てられるスタンドが収容されている。スタンドとスピーカーを引き出して端末を立てれば、ハンズフリーで音楽鑑賞が行える。製品には、B&O製のイヤフォンマイク「EarSet 3」も同梱される。

 主なスペックは以下の通り。

製品名 Serenata(SGH-F310)
対応方式 3G/GSM RF band、GSM 900/1800/1900、HSDPA 2100
サイズ(幅×高さ×厚さ) 63×109.5×19.7ミリ
重さ 136グラム
メインディスプレイ 2.26インチ
接続インタフェース Bluetooth、USB 2.0
内蔵メモリ 4Gバイト
対応音楽ファイル MP3、AMR(Voice Tag)、AAC、WMA、WMA Lossless 9.1
対応DRMファイル OMA、Windows Media DRM

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