和風の“全部入り”スライド端末として登場した「W54SA」は、Rev.A対応のハイエンドモデル。漆塗りの器をイメージしたというボディはつやのある質感で仕上げられ、ダイヤルキーには各色ごとに異なるフォントを採用するなど、凝ったつくりになっている。
ボディラインは直線基調だが、端末の上下に向かって描かれるなだらかなカーブが端末に柔らかい雰囲気を与えている。また縦方向のサイドに施した逆アールのラインが、端末に個性をもたらすと同時に持ちやすさに貢献している。ダイヤルキー部分は、山吹のみがつや消し仕上げで、黒紅梅と白雪は本体と同じつやのある質感でまとめた。
メインディスプレイの上部左には着信LEDを兼ねたWINロゴがレイアウトされ、端末の開閉時にはダイヤルキー側ボディとディスプレイ側ボディの境目が間接照明のように青く光る。この青いLEDは着信時にも光る仕様で、光り方は6通りから選べるという。
W54SAの大きな特徴といえるのが、ダイヤルキー部をPCのタッチパッドのように使えるスムースタッチ。アドレス帳やPCサイトビューアー、メールなどの閲覧時にダイヤルキーを縦/横になぞるとスクロールでき、またダイヤルキー部分を手書き入力エリアに見立てて手書きで文字を入力できる機能だ。説明員によれば「W42SA」への搭載時に比べて機能が強化されたという。
大きな変更点は、スムースタッチのオン/オフを、端末の右側面に設けられたスムースタッチキーで切り替えられるようになった点。ふだんは普通の携帯と同じようにダイヤルキーを使い、Web閲覧時のみスムースタッチでスクロールしたい場合などには、ボタン1つで切り替えられる。
また指を上下に動かした後に止めることでスクロールを維持できるようになったほか、ダイヤルキー部に円を描くことでPCサイトビューアーの上下スクロール、PCドキュメントビューアーの拡大/縮小を行えるようになった。手書き入力はひらがな/カタカナ/英数字に加え漢字にも対応し、数式の手書き入力で計算できる機能も装備した。
なお、手書き入力時に指の動きで選択/決定/クリア操作が行えるジェスチャー機能や、カメラのオートフォーカス機能は引き続き搭載しているが、図形を描いて端末をロックする「スムースロック」の搭載は見送ったという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.