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» 2007年12月11日 22時10分 公開

吹き矢に柏手、肺活量計測まで“音なら何でもあり”――声で遊べる「直感ゲーム」を斬る905iシリーズの新機能

905iシリーズの一部機種には、新たに音声認識エンジンが搭載されている。これを利用したコンテンツの1つが、“声で遊べる”直感ゲームだ。音声認識の仕組みと、それを生かしたゲームのラインアップについてドコモに聞いた。

[後藤祥子,ITmedia]

 2007年に店頭に並んだ905iシリーズのうち、「D905i」「N905i」「N905iμ」「P905i」「SH905i」の5モデルは、新たに音声認識エンジンを搭載した。音声入力への対応により、声で遊べる直感ゲームや声で行き先などを入力できる「地図アプリ」、話した言葉を英語や日本語に翻訳する「しゃべって翻訳」などのコンテンツが実現し、携帯電話の利用シーン拡大に一役買っている。

 ドコモ新サービスインタビューの第2回は音声入力の仕組みと、音声対応がゲームにもたらす新たな可能性について聞いた。

Photo 左からNTTドコモ プロダクト&サービス本部 プロダクト部 第一商品企画担当部長の板倉仁嗣氏、同第一商品企画担当主査の安藤智浩氏、プロダクト&サービス本部 コンテンツ&カスタマ部 コンテンツ開拓担当の竹野太一氏

声の特徴を抽出して音声を認識

 携帯電話を使った音声認識は音声データそのものを解析するのではなく、声の特徴を抽出し、その特徴点から音声を言葉として取り出して認識する仕組みを採用している。端末側で持っているのは音の特徴量を取る機能のみで、解析に必要な語彙が少なければアプリ内で、語彙が多ければサーバ側のデータベースにアクセスし、通信経由で音声認識を行うとNTTドコモ プロダクト&サービス本部 プロダクト部 第一商品企画担当部長の板倉仁嗣氏は説明。通信経由で認識する場合でも、音声データそのものを送るわけではないので、データが軽くてすむという。

 「複雑な言葉を認識する場合は多くの語彙数が必要になるので、サーバと連携したほうが高い認識率を実現できる。(英語を話すと日本語に、日本語を話すと英語に翻訳する)しゃべって翻訳のようなアプリは、サーバ型を採用しているが、脳トレ系ゲームのように、“赤、白、黄色”や“グー、チョキ、パー”くらいの簡単な言葉を認識するだけなら、サーバを使うほどデータベースが必要ないので、端末内の認識ですむ」(NTTドコモ プロダクト&サービス本部 プロダクト部 第一商品企画担当主査の安藤智浩氏)

 「声の特徴量だけで認識するわけではない」と話すのは、NTTドコモ プロダクト&サービス本部 コンテンツ&カスタマ部 コンテンツ開拓担当の竹野太一氏。「データベースとして、こういう波形は“こんにちは”、こんな波形は“さようなら”といったように、“この波形はこの音、この波形はこの単語”というデータを登録しておく必要がある」

 こうして完成した音声認識を試してみると、その認識率の高さに驚かされる。漢字の読みを音声で答えるゲームなどでも違和感を覚えることはなく、翻訳アプリの認識率も予想以上に高かった。

“声を出すのは恥ずかしい”という人向けのゲームも

 この音声認識を生かしたコンテンツの1つが、音声対応の直感ゲームだ。904iシリーズ向けに登場した直感ゲームは、携帯を“振る”“傾ける”“カメラに向かって体を動かす”というアクションに対応したもので、10代後半から20代前半の若者を中心に人気を博していると竹野氏。音声への対応は「“パーティゲームのような楽しみ方ができる”という路線を拡張しよう」という考えからだという。

 ゲームでケータイに向かって声を出すのは気恥ずかしい感もあるが、「抵抗なく遊べるタイトルをラインアップしている」と竹野氏は胸を張る。「何か話しかけると返事をするような複雑なゲームではなく、ケータイに向かって何か言うと、それに応じて結果が変わるようなところから入っていける」(竹野氏)

 その代表ともいえるのが、診断系ゲームや脳トレ系ゲーム。漢字の読みを声で答える「声で漢検」、自分の声がどの芸能人に似ているかを診断する「声ちぇき」、出し続けた声で肺活量を測定する「直感☆肺活量測定」など、ユニークなアプリがそろっている。

 音声認識が声だけでなく、音も認識することを生かしたゲームも登場している。「データベースと波形データの組み合わせ次第で、何でもアリ。神社の前で柏手を打つと、巫女が出てきておみくじを持ってくるゲームもあれば、カメラに向かって自分が動いて照準を合わせ、“フッ”と息を吹きかけると矢が的に向かって飛んでいく『THE 直感吹き矢』のようなゲームもある」(竹野氏)

 直感ゲームは面白さを言葉で説明するするのが難しいことから、iMenuのゲームカテゴリー内に無料で遊べる体験版を用意している。「年末年始は人と会う機会が多い時期。コミュニケーションのきっかけになるゲームも多いので、試してみてほしい」(竹野氏)

Photo 吹き矢を吹く音や、柏手も認識する音声対応の直感ゲーム。画面はディースリー・パブリッシャーの「THE 直感吹き矢」(左)と「THE 直感巫女おみくじ」(中)。iMenuのゲームカテゴリー内には無料体験コーナーも(右)(C)D3 PUBLISHER

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