三洋電機製の「W54SA」は、auの2007年秋冬モデルのハイエンドに位置づけられる端末だ。スライド型ボディにワイドVGA(480×800ピクセル)ディスプレイを搭載するほか、au端末では東芝製以外で初めてBluetoothに対応するなど、注目点は多い。

側面のキーは右側に集中。イヤフォンマイク端子のカバーは開いても邪魔にならないスライド式(左)。左側面にはmicroSDスロット、DC/USBコネクタ(カバー内)があり、充電端子もこちらにある。クレードルを利用する場合は左側面が下になる(右)
赤外線ポートは天面に、ワンセグ用のロッドアンテナは天面右端に配置。ロッドアンテナは引き出すとほぼ自由に向きを変えられる(左)。ダイヤルキー部は上下をフレームレス化する事でキーサイズを大きく確保。4つのソフトキーは一部で上下がつながっているが、分離している発話/終話キーとの区別を分かりやすくする意味もありそうだ。クリアキーは細長いが操作性は悪くない(右)ワイドVGAディスプレイを採用したことで、フォント周りがどうなっているかは気になるポイントだ。ざっと調べてみたところ、基本的にVGAの解像度に最適化している。細身のスケーラブルフォントのようで大きい文字だと若干ジャギーな感じも受けるが、QVGAディスプレイ向けのフォントを拡大表示する処理とは一線を画す。メールでは8段階もの文字サイズが準備され、最小フォントは読むのが困難なくらいに小さい。なお一部例外もあり、EZwebやアクセサリ機能の一部はQVGAサイズの画面を拡大表示しているようだ。EZwebは表示レイアウトにおける互換性の問題、アクセサリ機能はほかの端末とのモジュールの共用化が原因だろう。



メインメニューもVGAに最適化されている。下の階層に入り、文字だけのメニューを確認してもVGAベースの綺麗な文字表示になっている。ピクト部分も当然VGAに対応していること事が分かる。EZwebの画面は従来のVGAやワイドVGA端末などと同様に、QVGAサイズの画面を拡大表示する。右はメール画面の文字サイズ切り替えメニュー。後ろに見えるメールの文字サイズは「中」Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.