ソフトバンクモバイルとシャープが、従来の携帯電話より快適な文字入力やネットアクセスを実現すべく開発したのが、“インターネットマシン”と名付けられた横開きスタイルの新端末「922SH」だ。
閉じた状態でのボディサイズは56(幅)×116(高さ)×17(厚さ)ミリと、音声端末にしてはやや大柄だが、重量は約132グラムと一般的な端末と大差ない。一見すると少し幅広なストレート端末のようで、ダイヤルキーはないものの、発話キーと終話キーを備えており、かかってきた電話はそのまま受けられる。また、サブディスプレイとタッチセンサーを使ってアドレス帳や着信履歴、発信履歴などを呼び出し、電話をかけることもできる。
端末を開くと、幅いっぱいに収められた3.5インチのフルワイドVGAディスプレイが現れる。QWERTYキーに加え、Web閲覧に便利なキーや、携帯向けサイトを閲覧する際にも便利な十字キー、ソフトキーを備える
底面(横にしたときの左側面)にはワンセグ用のホイップアンテナが格納されている。アンテナのトップ部分はボディにぴったりはまる形状になっている。天面(横にしたときの右側面)には外部接続コネクタと平型イヤフォンジャック、それに通話用のマイクを備える
背面には4行(128×64ピクセル)表示が可能な1.18インチの白色有機ELディスプレイを搭載するほか、発話キーと終話キー、十字キーと決定キー、クリアキーに相当する操作ができるタッチセンサーを備える。左側面の[menu]キーを押すとタッチセンサーがアクティブになり、サブディスプレイとセンサーでアドレス帳や発着信履歴から電話をかけられる。通話は閉じた状態で行う端末を開くとQWERTYキーを備えたフルキーボードが現れ、文字入力が快適に行える。フルワイドVGA(854×480ピクセル)表示に対応した3.5インチのNewモバイルASV液晶は非常に明るく、ワンセグ視聴時には美しい映像再生が、ネット接続時は高解像度を生かした精細なWebページの表示ができる。
待受からメニュー、各種アプリまで、ユーザーインタフェースはすべて横画面で構成されており、縦方向のユーザーインタフェースは備えていないという。操作は基本的に携帯電話に準じており、十字キーと決定キー、クリアキーで行うことになる。フリーカーソル機能は備えておらず、PCサイトブラウザなどでは十字キーでカーソルを動かす必要があるのは何らかの対応を望みたいところだ。
端末を開くと46個のキーを備えたフルキーボードが現れる。アルファベットキーはQWERTY配列で全文字が用意されているが、数字は[Fn]キーと組み合わせて入力する。十字キーや[メール]キー、Y!ボタン、発話キー、終話キーなども用意されており、携帯向けサイトの閲覧なども容易。一度キー配列を覚えれば快適に活用できそうだ
画面は待受を含めすべて横表示を前提に作られている。PCサイトブラウザを利用すれば、PC向けのWebサイトを大画面で閲覧できる。ページの容量制限をなくしているので、これまでは容量超過で表示できなかったページも表示可能だなお922SHのPCサイトブラウザは、これまでの音声端末のPCサイトブラウザにあった、ページの読み込み容量の制限が撤廃されているという。このため、従来機種は容量超過でページ全体が表示できなかったサイトも、922SHなら閲覧できる可能性がある。
電話をよくするユーザーには、ダイヤルキーを持たない922SHを常用するのは少々厳しいかもしれないが、普段使うのはメールとWebがほとんど、というパケット通信が中心のユーザーなら、大画面でコンテンツの閲覧ができる本機の機能はなかなか魅力的だろう。
ただS!FeliCaを搭載していないので、モバイルSuicaやEdyなどの電子マネーを利用している場合は別途音声端末を持ち歩くことになりそうだ。
写真で解説する“インターネットマシン”「922SH」(ソフトウェア編)
3.5インチフルワイドVGA+QWERTYキーの“インターネットマシン”──「922SH」
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