「まさにフルラインアップ」 1000万円ケータイまで飛び出すソフトバンク春モデル

» 2008年01月28日 21時39分 公開
[ITmedia]

 「本当の意味でのフルラインアップ。幅広く一気に品ぞろえした」──ソフトバンクモバイルが1月28日に開いた携帯電話端末の春モデル発表会。孫正義社長は、有機ELディスプレイ搭載モデルやワンセグモデルの豊富さを他社と具体的に比較してみせ、「機能的に見ても一番」と胸を張った。

 その上で、ティファニーとコラボした1台1000万円の超高級モデルもサプライズで明らかに。「単に機能を追い求めるだけではない」と、「PREMIUM」感をアピールしてブランドイメージの醸成にも力を注ぐ。孫社長は「まさにフルラインアップだ」と繰り返し強調し、「ホワイト学割」との合わせ技で3月商戦に自信をみせた。

photo 922SHを「インターネットマシン」と紹介する孫社長。大画面ワンセグ機能もお気に入りで「風呂場でこれを使ってテレビを見てる」

 「PCの世界がインターネットへと進化してきたが、これからはケータイの時代。話すだけからネットへと進化していく。新しい時代にはソフトバンクカルチャーが支持されるのではないか」

 春モデルで目を引くのが、「インターネットマシン」と名付けた「922SH」(シャープ製)。孫社長が「私自身が企画してアイデアを出した」という同端末は、一般端末が備えたテンキーを省き、代わりにPCと同様のQWERTYキーボードを搭載したのが特徴だ。

 一見するとWindows Mobile搭載のスマートフォンのようだが、OSなど端末ソフトウェアなどの仕様は一般端末と同じで、“普通のケータイのキーボードをQWERTY型にしてみた”という発想だ。「ケータイがボイスマシンからインターネットマシンへと進化していることを象徴している機種だ」(孫社長)

 孫社長によると、「使い慣れると、テンキーより2〜3倍速く文章を入力できるようになる」といい、「一度使うとたまらないのでは。Yahoo!やmixiでブログを書く人に向いている」。PCサイトブラウザのページ読み込み容量を1Mバイトに拡大し、これまでより多くのWebサイトを閲覧可能としている。

 Windows Mobileを搭載したスマートフォン「Xシリーズ」は「PCとの連携や、Windowsの操作性などを求める人」を、922SHは「ケータイ文化に慣れ親しんだ人」をターゲットにし、それぞれ市場を棲み分けられると見ている。

photo ソフトバンク資料による春モデルの比較。「世界対応」はソフトバンク7機種に対し、ドコモ5機種、au1機種だとした

 春モデルは総勢16機種57色。薄型テレビのトップブランドを冠した「VIERAケータイ 920P」(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)や有機ELディスプレイ搭載の「REGZAケータイ 921T」(東芝製)、厚さ8.9ミリのストレートモデル「822P」(パナソニック製)、「世界一、お風呂で押しやすいキー」(孫社長)というソフトバンク初の防水モデル「822T」(東芝製)などのほか、株式の取引に特化した「株ケータイ 920SH YK」も発売する。

 孫社長は、この日午前に発表会を開いたKDDI(au)の春モデルや、NTTドコモが2月以降に発売する機種とソフトバンクのラインアップを比較。「機種数や世界対応、有機EL、ワンセグは一番多い」と余裕の表情を見せた。

憧れられたい

photophoto ティファニーケータイを上戸さんに1台進呈すると孫社長が告げると、上戸さんは「えーーーーーっ」とボケる余裕もないくらい驚いていた
photo “ティファニーケータイ”のCGによる予想図。出荷に3〜4カ月かかるという

 「機能を追い求めるだけではなく、ブランド価値を上げていき、子どもから年配の方までに憧れられるブランドになっていきたい」──ソフトバンクが進めてきた「THE PREMIUM」路線の極致が、発表会場でサプライズ披露されたティファニーとのコラボレーション。職人が手作業でダイヤ約400個を飾るという10台限定のモデルで、値段も1台1000万円と超破格の高級ケータイだ。

 孫社長は「ブランドイメージを非常に重要にするティファニーが、他社とコラボレーションするのは滅多にないこと。無理を承知でお願いした」と喜ぶ。

 「THE PREMIUM TEXTURE 823SH」は“プレミアムワンセグケータイ”の第3弾。着せ替えパネルには、牛革や木などに加えて、京都の友禅と漆器の老舗が手掛ける高級品も用意する。

 子ども向け端末「コドモバイル」の第2弾「820T」や、初のシニア向け端末「821T」も投入。「子どもからシニアまで、ハイテクからプレミアムまで、幅広く一気に品ぞろえした」

 孫社長によると、バラエティに富んだラインアップは、ネット時代にふさわしい「より自由で、豊かな個性の尊重」だという。「例えばドコモは905i、705iで横並び。ある種の効率性はあるとは思うが、われわれはもっと個性的で、インターネットのような幅広さを持ったラインアップにする。これはソフトバンクの思想に近い」

日本ではYahoo!ユーザーはGoogleの倍

 米AppleのiPhoneについて、孫社長は「交渉の有無、関心の有無も含めてノーコメント」と従来と同様の姿勢。PCデータ通信の定額制は「ネットワーク負荷の問題がある。検討はしている」とした。

 auとNTTドコモがGoogleと提携したが、「日本のネットユーザーでは、Yahoo!を使っている人がはGoogleの倍くらい多い。米国ではGoogleが検索機能で先行したが、日本では遅れないように先手を打ってきた。日本のユーザーにより合った使い方を実現し、圧倒的にYahoo!が優れているようにしたい」と述べた。

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