マルチメディアとモバイルブロードバンドを推進──Ericsson CEOのスヴァンベリ氏Mobile World Congress 2008(2/2 ページ)

» 2008年02月12日 03時53分 公開
[末岡洋子,ITmedia]
前のページへ 1|2       

“TV”が、ARPU向上のカギ

 最後はTV。Ericssonは3、4年前からインターネット・モバイル・TVの“トリプルプレイ”をプッシュしており、今後もこれを推進する考えだ。

 これまでのブロードキャスト型TVから現在、オンデマンドのIPTV、モバイルTVが普及期を迎えている。固定ブロードバンドでは、TVのトラフィックはすでにインターネットや音声通信を上回っている。モバイルでもTVのトラフィックが増加傾向にあり、同じようなパターンを歩むことが予想されている。

photo TelstraのCEO、ソル・トルヒーヨ(Sol Trujillo)氏

 スヴァンベリ氏はさらに、「パーソナルTVの時代が来る」と語尾を強める。

 これは個人仕様のエクスペリエンスを提供するTV端末を利用するもので、ユーザー生成コンテンツなども含まれる。このようなマルチメディアは「オペレーターに大きなチャンスをもたらす」とスヴァンベリ氏。オペレーターはマルチメディアエクスペリエンスを提供することで、データトラフィックを増加できるためだ。

 Ericssonはここで、買収したTandberg television、Redback Networks、Marconi、Entrisphereなどの技術を合わせ、IMS(IP Multimedia Subsystem)を軸にソリューションを提供する。これらでTV技術のインテグレーターのトップを目指す。

 スヴァンベリ氏は最後に、顧客としてオーストラリアのオペレーターである「Telstra」のCEO、ソル・トルヒーヨ(Sol Trujillo)氏をステージに呼んだ。トルヒーヨ氏は、モバイルブロードバンド戦略「Next G」でTelstraを再建した人物だ。

 Telstraは10カ月で200平方キロのHSDPAネットワークを実装。2006年10月に全国でロールアウトし、大成功を収めている。「競争のゲームを変えるため」に、地域別のソフトローンチではなく99%の人口をカバーするネットワークを同時に構築した。バリューのあるサービスを提供することで、さらなる顧客のニーズを引き出し、ARPUを改善させているという。

 3G顧客は現在、全体の38%を占め、昨年末には3G顧客の売上げが2Gを上回った。伝送速度は今年、最大21Mbps、来年には最大42Mbpsを目指すようだ。

 トルヒーヨ氏はEricssonを選んだ理由として、「2、3年の短いスパンではなく、高速ブロードバンドサービスの提供に向けて長期的な投資をしたいと思った」と説明した。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月27日 更新
  1. 「海外からの迷惑電話が解消した」との声も NTTタウンページの「詐欺対策」アプリ、累計100万ダウンロード突破 (2026年06月25日)
  2. 年会費9万9000円の価値はある? 最上位クレカ「Olive Infinite」と「Visa Infinite」の違いと持つべき人 (2026年06月25日)
  3. 「モラルが欠如している」──LINE安否確認で“悪ふざけ”、SNSで批判の的に (2026年06月26日)
  4. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  5. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  6. スマホの短期解約、最長1年の「継続利用」容認で抑制へ 「お試し割」は統合 総務省が取りまとめ (2026年06月25日)
  7. 「日本は6G周波数の議論すら始まっていない」 クアルコムが抱く危機感と、AI時代の次世代通信 (2026年06月26日)
  8. iPhoneそっくりなだけじゃない、コラボモデルもある「HONOR 600 Pro」 (2026年06月26日)
  9. 「実質24円」は今後も続く? スマホ残価設定は「現状維持」、残価率の一律化は「適当ではない」と総務省が評価 (2026年06月25日)
  10. ソニー「aibo」の国内販売終了 なぜ、人に愛される存在になったのか (2026年06月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー