どんなにデザインが良く、機能が充実した携帯電話であっても、使い勝手が悪ければその魅力は半減してしまう。amadanaケータイ「N705i」のロードテスト第3回では、ダイヤルキーショートカットやデスクトップアイコンを使った効率的な操作が可能か、またニーズに合わせてどんなカスタマイズできるのかを試してみた。
まずは各キーに割り当てられている機能についてだが、待受画面から起動できる機能は以下のとおりだ。N705iでは[ch]キーのカスタマイズが可能になり、[ch]キーの短押しで呼び出す機能をiチャネル/カメラ/スケジュール/ミュージックプレーヤー/Music&Videoチャネル/ワンセグから選択できる。ただし設定できるのは短押しのみで、[ch]キーの長押しで起動できる機能は割り当てられない。
また、ICカードロックやプライバシーアングルの設定など、ダイヤルキーの長押しで呼び出せる機能が多いのも特徴だ。
キー/動作 | 短押し | 長押し |
---|---|---|
決定キー | デスクトップアイコンの選択 | − |
上キー | 直デンの呼び出し | 受話音量調節 |
下キー | 電話帳呼び出し | 受話音量調節 |
左キー | 着信履歴呼び出し | 受信アドレス一覧呼び出し |
右キー | リダイヤル呼び出し | 送信アドレス一覧呼び出し |
メールキー | メールメニュー呼び出し | iモード問い合わせ |
iモードキー | iモードメニュー呼び出し | iアプリ一覧呼び出し |
MENUキー | メインメニュー呼び出し | − |
chキー | iチャネル/カメラ/スケジュール/ミュージックプレーヤー/Music&Videoチャネル/ワンセグ呼び出し | − |
2キー | 2を入力 | 2in1設定 |
3キー | 3を入力 | ICカードロック設定 |
5キー | 5を入力 | バックライトの点灯/消灯 |
7キー | 7を入力 | フォント設定画面を表示 |
8キー | 8を入力 | プライバシーアングルの切り替え |
0キー | 0を入力 | 「+」の入力 |
*キー | *を入力 | 公共モードの設定/解除 |
#キー | #を入力 | マナーモードの設定/解除 |
NEC製端末でおなじみのデスクトップアイコンは、カメラ、ワンセグ、クイック検索などの機能を登録できるのはもちろん、電話帳に登録した電話番号やメールアドレス、スケジュールやテキストメモといった個別のデータも登録できる。
デスクトップアイコンに登録できる電話番号やメールドレスはそれぞれ1件ずつで、複数の番号やアドレスを含む“1人分の電話帳”は登録できない。ただし、デスクトップアイコンに登録した電話番号を選び、機能メニューから「iモードメール作成」を選ぶと、その電話番号と一緒に登録したアドレス宛のメールを作成できる。これはなかなか気の利いた仕様だ。
デスクトップアイコンは1テーマ15件まで機能やデータを登録できる。テーマとは登録アイコンの組み合わせを切り替えるもので、N705iでは3つのテーマを切り替え可能だ。
デスクトップアイコンの登録は、各機能やデータのサブメニューから行う。その場合、どのテーマに登録するかは選べず、設定中のテーマに登録される。テーマの変更は、デスクトップアイコンを表示して「設定」→「デスクトップ切替」から行う。
電話着信やメール受信、不在着信時などに点灯するランプは、背面のサブディスプレイの上に、通話用とメール用がそれぞれ用意されている。イルミネーションは、電話/テレビ電話/メール/チャットメール/メッセージR/メッセージFそれぞれで12色+グラデーションから設定できる。
N705iは最近のケータイでは珍しく、約1.6インチの大きなサブディスプレイ(イルミネーション・ウィンドウ)が搭載されている。何を表示ができるかが気になるが、N705iのサブディスプレイに表示できるのは、基本的に「時刻」と「アニメーション」のみ。着信時に相手の名前を表示させたり、音楽再生時に曲名を表示することはできない。せっかくの大型液晶が生かされていない感もあるが、サブディスプレイは「時計」としての機能にフォーカスしたようだ。
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