ロードテストの最終回は、卓上ホルダとイヤフォン変換アダプタについて触れておこう。「N705i」の卓上ホルダ(製品名N16)は別売オプション品で価格は630円。端末本体を立たせた状態でセットするタイプだ。
本体を閉じたままセットするのが基本だが、本体を開いた状態でもセットできるのがうれしい。充電したままワンセグ、ビデオクリップ、Music&Videoチャネルを視聴したい、といったときにも使えそうだ。
N705iの充電中に、サブディスプレイを常時点灯させることはできないが、N705iのサブディスプレイはバックライトが消えても時刻を確認できるため、置き時計のように使うこともできる。前面にある縦のスリットは、本体にあるライン状の金属調パーツを見せるためのこだわりだという。
さて、N705iはイヤフォン接続端子を備えていないので、イヤフォンを接続するには、製品に試供品として同梱されている「外部接続端子用イヤフォン変換アダプタ」を装着する必要がある。こちらもオプションとして別売もされており、価格は840円だ。
アダプタには平型イヤフォン端子と丸型イヤフォン端子が備えられており、ここに手持ちのイヤフォンを差し込んで使用する。一度アダプタを経由するため、ケーブルの取り回しなどはあまり良くはない。本体を薄くするためにイヤフォン端子を省いたのだろうが、使い勝手の点では少し残念だ。また、充電ケーブルで充電しながらイヤフォンを使ってワンセグを見るという使い方もできない(アダプタを付けても卓上ホルダで充電することは可能)。
アダプタはほかの機種とも共用できるタイプなので、amadanaケータイのデザインにマッチするものではない。ちなみに、ミュージックプレーヤー利用時に平型と丸型のイヤフォンを差し込んだところ、どちらからも音声が聞こえた。 2人で同時に音楽を聴くときなどに活用できそうだ。
これまで8回にわたってN705iのロードテストを実施してきた。サブディスプレイに着信相手が表示されない、ワンセグの録画機能は非対応、閉じたまま音楽操作の一時停止ができない、予定データやアラームをデスクトップアイコンに登録できないなど、細かい不満点もあるが、「デザインだけでなく中身もしっかりしている」というのが率直な感想だ。
N705iは、905シリーズ並みの機能を備え、厚さ14.5ミリ、重さ約105グラムの薄型軽量ボディ、そしてamadanaによるのデザインを加味すれば、非常に満足度の高いモデルといえる。販売方式が変わり、1つの機種を長く使う傾向が生まれつつある。N705iはそんなトレンドともマッチする、長く愛用できる1台といえるだろう。
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