“Cyber-shotを使っている”ような楽しい気分になる──Cyber-shotケータイ「SO905iCS」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/6 ページ)

» 2008年03月05日 19時13分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 では、室内の作例を見ていこう。まずは蛍光灯下で。

photophoto 室内蛍光灯下 左:手ブレ補正なし、右:手ブレ補正オート

 手ブレ補正をオートにすると、ほんの少し画角が狭くなる。ISO感度は屋外で撮影した時のISO80に対し、ISO125とやや増感された。

photo 白熱灯下
photophoto 左:ろうそく光源 右:ろうそく+フォトライト発光

 フォトライト(撮影補助用ライト)もケータイカメラとしてはかなり強めで、しっかり光る性能を持っていることが分かる。

photo 顔を見つけると、このような枠が表示される

 SO905iCSは、最近ハヤリの「顔認識AF機能」も備える(Cyber-shotでは“顔キメ”と呼ぶ機能。SO905iCSはそのライトバージョンで、認識可能な人数などが少ないため“顔キメLite”という)。また、人間の笑顔を認識してシャッターを切る「スマイルシャッター機能」もある。スマイルシャッター機能の搭載はケータイカメラとして初めてだ。

 では実際に使ってみよう。メニューから「顔認識」を有効にすると、ファインダー内の顔を見つけてそこにピントや露出を合わせてくれる。

 ただ残念ながら、Cyber-shotなどの本職デジカメと比べると顔検出の性能は少し劣る。それなりに明るい場所で、かつ正面を向いていればすぐ見つけてくれるが、顔の角度や照明の当たり具合によってはかなり時間がかかったり、そもそも検出してくれないことがあった。

 まぁ、これはデジタル処理エンジンの性能の差もあるだろうから、本職デジカメと比べて弱いのはまだ仕方がないとは言える。ただ、ユーザーがケータイカメラに期待するのは「使いたいと思った時にさっと使える」ことであり、何かとすばやく動作してほしいというのが本音であろう。ケータイカメラも「ケータイだから仕方ない」がそろそろ許されないほど機能が進化しているのだから。


photo
photo 「顔キメLite」を使った親子の写真

 こちらは、どちらも顔認識機能を使って撮影した親子の写真。1枚目は逆光だったが、きちんと顔に合わせて撮れた。

 スマイルシャッターは、被写体の笑顔を認識すると自動的に撮影してくれるという楽しい機能だ。“スマイルシャッター”モードにして被写体にカメラを向けると、顔認識とAFの後、認識した被写体が笑顔になると自動的にシャッターが切れるという仕組みである。

 ただ、笑顔になった瞬間となると──つまり、顔が動いているわけである。そのため、室内だとどうしてもシャッタースピードが遅くて手ブレしやすくなる。今回もスマイルシャッターを使った室内の作例をいくつか撮ったが、ここに掲載できないほどひどくぶれてしまった。すみません。

 改めて、本職Cyber-shotのスマイルシャッターとSO905iCSのスマイルシャッターを使い比べてみたが、スマイルシャッターのようなタイミングが命の機能は、特に子どもはじっとしててくれないのでつらいところはある。そのため、例えば友達とか恋人、家族などの“オトナ”と楽しんで撮るための機能といえるだろう。

 なお、カメラを向けられるのが苦手な人でもスマイルシャッターの説明をすると、おもしろがって「いい笑顔をみせてくれる」もの。こういう意味でも大変秀逸な機能である。

 では、もう1つ人物の写真を。

photo 日暮れの薄暗いシーン

 このシーンは、さすがに暗くて顔認識は働かなかった。ただ、このくらいの距離であればフォトライトを使った撮影がなかなか有効だった。ちなみにこの作例のシャッタースピードは1/9秒でISO800。もちろん、なんだかんだいってもケータイのLEDフォトライトであるので、あまりに暗いところでは光が届かず、シャッタースピードが遅くぶれてしまいがちなので注意したい。

 ちなみに、ISO800(5Mサイズではこれが最大)まで上げたにしては画質はそれほど悪くないのである。そのため、ケータイカメラの中では特に高感度に強いといえる。

photo おまけ

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