“Cyber-shotを使っている”ような楽しい気分になる──Cyber-shotケータイ「SO905iCS」荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/6 ページ)

» 2008年03月05日 19時13分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 “Cyber-shotケータイ”「SO905iCS」が登場した。もう、Cyber-shotケータイとしか呼びようがない端末である。どのくらいCyber-shotかというと、この写真くらいだ。

photo どれがSO905iCSか、一瞬で分かるだろうか。左からCyber-shot DSC-T10(2006年)、Cyber-shot ケータイ SO905iCS(2008年)、Cyber-shot DSC-T2(2007年)である
photo ドコモのソニー・エリクソン製“Cyber-shotケータイ”「SO905iCS」(SILVER)。カラーはこのSILVERのほかに、PINKとWHITEがある

 5Mピクセルカメラを搭載するカメラ機能重視の端末は、シャープ製「910SH」(カメラレビュー参照)、カシオ計算機製の「EXILIMケータイ W53CA」(カメラレビュー参照)、そしてつい先日紹介したSamsung電子製の「PHOTOS 920SC」(カメラレビュー参照)とあったが、今回のCyber-shotケータイが“一番デジカメ的”といって過言ではないとまず感じた。そのくらい気合いが入っている。

 普通、デジカメの「オモテ」(フロント、あるいは前面)はレンズ側で、液晶ディスプレイ側が「ウラ」(リア、あるいは背面)である。ケータイでは逆に、液晶ディスプレイ側が「オモテ」であり、カメラのレンズがある方は「ウラ」と記することが多い。

 それがSO905iCSは、両方が「オモテ」。両A面という感じなのだ。それはもうデザインを見てもらえるとすごく分かる。SO905iCSは、昨今のケータイとしてはやや分厚く、ずんぐりしているが、それはまぁ、ここまで凝ってデザインしたのだからそのくらいは許してもいいかなという気になってしまう。“Cyber-shotらしくない”のは、外部メディアがメモリースティック系ではなく、microSDであることくらいかも。

 では、改めてカメラスペックを確認していこう。

 撮像素子は500万画素のCMOSセンサーでソニー製。ソニーの一眼レフカメラなどにも搭載される「Exmor」(エクスモア)と呼ばれているシリーズだ。

 レンズは35ミリフィルム換算で35〜105mmの光学3倍ズーム。Cyber-shot Tシリーズ(「DSC-T30」レビュー参照)と同じ折り曲げ光学系を採用しており、コンパクトに収まっている。レンズの明るさはF2.8(テレ端でF5.2)と本職Cyber-shotより少し明るいほどだ。

 撮影最短距離はスーパーマクロモードで3センチ。中望遠時(70mm相当くらい)でここの位置まで寄れる。これは素晴らしい。詳しくは後ほど作例で紹介しよう。

photophoto レンズカバーを開けるとカメラを起動できる。レンズは縦方向に入っている。レンズ横にあるフラッシュは、LEDライトにしては強力。本体の下部に少し見える突起はmicroSDスロットのカバー。本体を横にして置くと、この突起のおかげでほんの少し上を向く(セルフタイマー時に便利)

 カメラの起動はCyber-shot Tシリーズと同じようにレンズカバー連動型だ。レンズカバーをシャキッと下にスライドするとカメラが起動するが、その起動は、やや遅い。レンズカバーを開けると起動音とともに“Cyber-shot”とディスプレイに表示され、カメラが起動するわけだが、この時に外部メモリとしてmicroSDカードが入っている(たいていの場合、そうだと思う)と、メディアチェックが行われる。撮影可能になるまで7秒ほどかかった。これは少し残念だ。

 また、スライド端末ということで、デフォルトではディスプレイを閉じるとキーロックするようになっているが、設定によりこの機能は無効にもできる。取り出してレンズカバーを開ければいつでも(数秒待って……だが)撮影、という、まさしくデジカメっぽい使い方ができる。

 シャッターキーは大きくて押しやすく、半押し具合も軽くてよい。

photophoto 本体の側面(横に構えると上面)はこのような感じ。シャッターキーは大きくて押しやすい。少し分厚く見えるが、曲面をうまく使ったデザインなのでそれほど違和感はない(左)。外部メディアはmicroSDカード(右)

 では早速、気になる作例をチェックしていこう。

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