何が便利になるのか──ドコモの新サービス「iモード.net」を早速試す「iモード.net」って何?(4/4 ページ)

» 2008年03月15日 03時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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iモード.netで受信したメールと携帯で受信したメール、これらはどう関連しているのか

 iモード.netはPCで使えるWebメールサービスであるが、iモードメールと互換があるのがポイントの1つ。ただ、基本的に携帯メールは受信すると自動でメールサーバ上から削除されるわけで、メールそのものがサーバから削除されているとなると、例えば、携帯で受信したメールが長文だったのであとでPCで確認するとか、返信をPCで行うといった使い方ができないことになる。

 実際に使ってみると、それは違った。システムの詳細は明白にされていないが、保存領域は個別に準備されているのだと思われる。

 携帯で全文受信したメール、つまりiモードセンターから本来削除されるメールも、PCからiモード.netで閲覧できた。逆に携帯で受信する前にiモード.netで閲覧し、削除したメールでも携帯で受信できる。したがって、携帯でリアルタイムにiモードメールを受信させつつ、PCでもiモードメールを自由に送受信するるといった使い方が可能である。

 ただし容量制限にともなう受信制限や自動削除のルールは常に意識しておいたほうがよい。容量オーバーは携帯側での制限が適用されるからだ。例えば、長期の海外出張でiモードメールを受信できない状態が続き、蓄積したメールがiモードセンターの容量制限を超えると、iモード.netの保存容量に関係なくiモード.netでもメールは受信できなくなる。

 逆にiモード.netの保存容量制限は、新たなメール受信をブロックしない(相手が送信できない)ことがないかわりに自動で古いメールから削除されていってしまう。うっかりiモード.net側を放置しておくと、読んでいないメールも無条件に削除されることになりえる。このため大きなサイズ添付ファイル付きメールを受信した場合は、iモード.netで添付ファイルを保存した上でメールを削除しておかないと場合によっては最低で“5通”しかメールが読めないという事態にも陥るかもしれない(最大容量は10Mバイト、1通あたりの最大容量は2Mバイトである)。

 ちなみにこの事例は仕様として確認しただけでなく、実際に約2Gバイトの添付ファイル付きメールをiモードメール宛に送信して動作を確認した。……改めて確認すると、これでは少し悲しい。可能であれば「添付ファイルだけの削除」などもできるようにしてほしいのである。

 iモード.netを利用するとPCでiモードメールを送受信できるわけだが、実運用においてはiモード携帯も必要である、というかそもそも併用することが想定されている。iモードセンターのメールは720時間(約1カ月)保存でき、合計10Mバイトもしくは1000通以内が上限。これに達しない限りは、携帯でメールを受信しなくても、PCによるiモード.netだけメールを受信し続けられるが、使われる機会が増えてきたデコメールが飛び交うような使い方をするユーザーなどは、おそらく1カ月で10Mバイトくらい軽く超えてしまいそうである。

今後の機能拡張も期待したい、魅力的なサービス

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 ドコモのiモードメールは、他アドレスへ自動転送できないことが難点の1つであった。

 自動転送できるauやウィルコムメールは携帯メールをPCメール宛へ転送設定することで、そもそもPCで携帯宛てに届くメールが読める(絵文字入りなどの特殊メールはひとまず置いておく)。iモード.netはこの自動転送でできたことの多くを解決し、かつ、iモードメールとしてPCから送信できるのが大きなメリットだろう。ついでに絵文字やデコメールもきちんとサポートする。

 携帯メールは迷惑メール対策として、PCからのメールを遮断するユーザーが多い。そのため、Eメールでありながら事実上は閉じた世界を形成している。ただ、この閉じた世界ながらも、PCでiモードメールを利用できる点は自動転送機能より魅力が大きいと思う人は少なくないと思う。実際、緊急の携帯メールをau携帯から自動転送されたPCのメールソフトで受信して返信したはいいが、メールブロックにより相手の携帯には届かず「なぜ連絡をくれないんだ!」となるトラブルを筆者は何度も経験している。

 ちなみに、PCでの携帯(PHS)メール送受信に関してはウィルコムもサポートしている。ただし、ウィルコム回線で、ISP「prin」によるダイヤルアップ接続での利用に限られるので、コストも手間もかかる。こちらは通常のメールソフトで使えるのでメールを普通にPCへ保存できるメリットはあるが、モバイル利用ならともかく日常的に利用する気にはなれないものだ。

 その点でiモード.netは、よくあるWebメールとして見ると制限はややあるが、手段を問わずインターネットに接続したPCで「携帯メール」が利用できることが大いに評価できる。

 今後、iモード.netに望む機能は、OSやブラウザの限定解除、メールのエクスポート機能、Windows Mobile搭載のスマートフォンへの対応、保存容量の拡張(あるいはそれ相応の対応)などだろうか。スマートフォンでiモードメールを送受信できるようにする仕組みも、iモード.netの機能をベースにするとそれほど難しいことではないのではないだろうか(例えばソフトバンクモバイルのスマートフォンでドコモの携帯メールが送れるとなるとそれはいろいろな意味ですごいことで、実現は難しい気もするが)。

 保存容量も、2Mバイトの添付ファイルが扱える昨今ではさすがに全体で10Mバイトではあまりに少ない。せめて50M〜100Mバイト程度まで拡張されれば使用シーンもかなり増えそうだ。iモードセンターより保存容量が大きくなるならば、一定容量までは特定のメールを保護するといった設定も可能になるのではなかろうか。そもそもサービスとしての方向性が異なるので、au one メールのように「受信メールをすべて保存」ほどはさすがに望めないが、レアケースとはいえ、最低で5通しか保存できないことがあるのはさすがに怖い。

 細かく欲を言えばキリがないが、iモード.netはドコモユーザーにとって魅力的なサービスの1つであることに間違いなく、他キャリアのユーザーも欲しいと思わせる今後に期待できるサービスではないだろうか。

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